19-20UCLラウンド16予想 レアルマドリードvsマンC編(1st)
UEFAチャンピオンズリーグ・ラウンド16の予想Part2です。取り上げるのは、日本時間2月27日(木)早朝に1stレグがキックオフとなるレアル・マドリード対マンチェスター・シティです。
※docomoユーザーならDAZN for docomoがオトク!
両チームの比較
予想スタメン
両チームの現状や戦力の簡易比較
比較ポイント | レアル・マドリード | マンチェスター・シティ |
各国リーグでの調子 | バルセロナと僅差の2位 | リバプールに大きく引き離されて2位 |
戦力的な優位点 | ある種の「勝負根性」に優れた人材 | 速くて上手い奴ばっかり。チームとしての攻撃力はたぶん世界一じゃなかろうか |
戦力的な不安点 |
ベンゼマが気炎を上げているが、それでも『点取れる奴』が不足気味。アザールが復帰したかと思ったらまた故障 |
やってるサッカーが特殊すぎてセンターバック人材難(ラポルトが復帰したのでマシにはなりそう…) |
チャンピオンズリーグ経験 | 現在のレアルよりUCL経験のあるチームなど歴史上存在しない | 着実に経験を積んではいるが、レアルと比較すると… |
おそらく、ラウンド16で最も注目を集めているカードが、このレアル・マドリード対マンチェスター・シティでしょう。実際、決勝がこのカードだったとしても何ら違和感はありません。
チームの特色としては、「私、能力と経験値は平均的にメチャメチャ高いって言ったよね(レアル)」対「ボール取られるのは嫌なので攻撃力に極振りしたいと思います(マンC)」と言ったところでしょうか。両者ともに『なろう系サッカーチーム』です。
と言っても、レアルは元々は攻撃偏重チームでした。ジダンが現役時代だったころから、ボランチを過労死させながら、創造性のある前線選手が美しい攻撃を展開する勝ちパターンで、数々のタイトルを手に入れてきたのです。しかし、当の本人であるジダンが監督になってからはバランスの取れたチームに改造が進みました。今はポゼッション重視戦術も、引いて守る戦術もできますし、遅攻も速攻もプレッシングもリトリートも「ちゃんとやる」チームに脱皮しています。加えて、今期この流れがさらに加速するような若手が2人台頭してきました。センターハーフのフェデリコ・バルベルデと、左サイドバックのフェルラン・メンディです。
この2人の何が面白いかと言うと、レアル的な攻撃参加はしっかりと果たしつつ、守備貢献度が非常に高い点です。クロースとモドリッチの2センターハーフの守備強度が問題化し、昨季はカゼミーロが過労死気味でしたが、今期彗星のごとく現れたバルベルデのおかげで、中盤のプレスが効くようになりました。
また、マルセロがスタメンだった左サイドバックにはメンディが台頭して来ました。マルセロほど攻撃性能に優れてはおらず、カットインしていくような器用さは無いですが、運動量や頑強さに優れていますので、これまた守備が計算できるようになりました。マルセロが攻撃参加することで、「自陣左サイドの深い位置がポッカリと空く」というリスクに、対処しやすくなったのです。
この2人が出番を得るようになり、インテンシティの高い守備ができるようになったのはレアルにとって大きな収穫です。ここ数年、レアルでは若い人材がなかなかトップチームで居場所を確保できていませんでしたが、この2人がその流れを断ち切ったのも大きいと言えるでしょうね。
対するマンチェスター・シティは今年もグアルディオラによる「攻撃原理主義・ボール支配原理主義」を継続中です。今期プレミアリーグでも単純得点数は27試合68得点で1位。ボール支配率も61.5%で1位であり、2位のリバプールとは3%も差があります。プレス強度の高いイングランドでこの数字を叩き出すのは尋常ではないと言えるでしょう。先週末のレスター戦も、アウェイ戦ながら支配率68%と高数値でした。
ただ、今年マンCを悩ませているのは怪我人の多さ、とくにセンターバック問題です。レギュラーのラポルトとストーンズが秋頃揃って負傷離脱し、サブのオタメンディはポカが多い上にグアルディオラの期待するパス回しができないため、ボランチのフェルナンジーニョがコンバートされてセンターバックを担っていました。しかし、フェルナンジーニョはプレミアリーグのセンターバックとしては強靭さに欠ける体格ですから、プレミアの筋骨隆々なFWとマッチアップするとどうしても分が悪く、チーム失点が嵩んでいます(1試合平均1.1失点/昨シーズンは0.6点)。先週、やっとラポルトが復帰してきたので、ここから改善できるかどうかといったところでしょう。
攻撃陣は相変わらず「えげつない攻撃力」を維持しており、とくにデブルイネが絶好調で、25試合で8ゴール16アシストと爆発しています。デブルイネの蹴る高速クロスは変態的です。反応するアグエロやスターリングも凄いですけど、「相手DFが触れそうで触れないクロスを蹴る」という点においては、デブルイネは間違い無く世界一だと思います。(参考下動画の2:08あたり)
もう1点、長らく悩みのタネだった、「アンカーのフェルナンジーニョの代役不在問題」に関して、ロドリという代役がみつかったのも大きいですね。高身長でヘディングも強いので、セットプレー強化にも繋がりました。
※ここまでマンCの現況について書いてきましたが、彼らの目下最大の悩みはFFP問題だと思われます(詳しくはこちらの記事に書きました)。この時期に表面化したという状況を裏読みすると、「レアルさんピッチ上の能力だけじゃなく、政治力も高いっすね…」という腹黒分析も可能かもしれません。
結果が最も見えにくいカード
おそらく、「経験値とか勝負強さ」という要素を除いて考えると、マンCに軍配が上がると思います。マンCの守備陣に問題があるというのは先述した通りですが、そこを効率良く突ける人材が今のレアルにいないのです。
アザールが怪我から復帰し、ウイング人材は揃うかと思ったのですが、再度怪我で離脱してしまいました。ロドリゴやヴィニシウスに賭ける方法もありますが、彼らも現状そこまで安定しているワケではありません。ゴルファーとなりつつあるベイルにやる気を出してもらうしか無いように思います。
また、いくらレアルの守備面が充実したと言っても、マンC並に素早くボールを回したり、縦に早い突破を仕掛けてくるチームは稀ですから、レアルの守備がどこまで通用するか「やってみないと分からない」という面は否めません。ホームであっても、無失点で切り抜けるのは難しい気がします。
しかし、「経験値とか勝負強さ」を考慮すると分からなくなるのがレアルというチームです。クロースやモドリッチがUCLの歴史に残るようなロングシュートを決めたり、セルヒオ・ラモスがセットプレーでフォワード並の働きをしたりと、「ウイングがいなければ他の奴が点を取ればよい」という無茶な理屈を実践できるチームですから、予想は当然迷います。
加えて、今期のマンCは相手とは真逆で「勝負弱い」んです。その象徴が「PK外しまくり問題」でしょうか。プレミア27節までで、GETしたPK7回中、成功3回-失敗4回と成功率が5割を切っています。1回失敗するとキッカーチェンジというルールを採用しているようで、アグエロ→スターリング→ジェズス→ギュンドアン→アグエロと1周してきました。(リーグカップか何かではマフレズも蹴っていたような記憶があります)
上記したような要因から、どちらに転ぶか分からない組み合わせです。そして、筆者的にはどちも好きなチームなので、双方勝ち上がって欲しいくらいに思っています。ただし、来年以降UCL・ELから2年追放される可能性もあるので、マンC視点で予想してみましょう!
本カードは明朝の1試合目がレアルホーム、3月中旬の2試合目がマンCホームです。1試合目がアウェイとなるマンCは、1戦目はアウェイゴールを確保しつつ2-2引き分けくらいで御の字。2戦目でとにかく勝てばOKっていうあたりを現実ラインにしているのではないかと思います。
1戦目2-2で引き分ける妄想
昨日のチェルシー対バイエルンの記事で、あまりにも妄想100%で予想した結果大外ししてしまい、色々とご指導を賜りました。大きく反省しましたので、今回は1戦目2-2で引き分けとなるシナリオを真面目に予想します。いいですか、『真面目に』予想しますよ!
<前半05分>セルヒオ・ラモスがデブライネにエリア内で関節技を見舞う。VAR発動⇒イエローカード&PK。しかしPKは外れる。デブライネは軽傷でプレイ続行
<前半10分>試合が荒れ始める。両ハg……、もとい両監督が第4審判に詰め寄ってカメラに抜かれる。グアルディオラが見逃されたファールの数を観客席に向かってアピールし、ベルナベウが暖かいブーイングに包まれる
<前半30分>イエローカードが乱れ飛ぶ
<前半40分>中央を美しく繋いで崩しつつ、サイドに流れたデブライネから変態クロス!アグエロが反応してマンC先制!0-1
<前半終了>0-1で折り返し
<後半開始>レアルのセットプレー攻撃が失敗してカウンター発動!スターリングが独走ゴール!0-2
<後半10分>ベイルがゴルフ場からスタジアムに到着して交代in。ついでにイスコもin
<後半25分>右サイドでボールを持ったベイルがジンチェンコを引きずりながらロングシュート!ポストに当たって入る!1-2
<後半35分>調子に乗ったベイルが真ん中に出てきて3人くらいに取り囲まれるもノールックでフリーのイスコにアシスト。イスコが落ち着いて沈める!2-2
<試合終了>2-2引き分け!
こんな感じで、1試合目は2-2の引き分けになるんではないかと予想します。我ながら、つまらない真面目な予想だなこれ。
まとめ(&冷静な予想)
レアルとしては1-0くらいで勝ちたいと考えているでしょうが、今のマンC攻撃陣を完封できるとも思わないんですよね。なので、割と冷静にスコア自体は2-2とかに落ち着きそうだと予想しています。
木曜朝5時が楽しみです!
ディスカッション
コメント一覧
全然真面目ちゃうやんって思ったけど、要所要所は当たっててウケタ❗
次も期待してるで、っというか次はもっと期待してるでw
ありがとうございます!
デブルイネの活躍と、セルヒオラモスがイエローとか退場するのはありそうだと思っていましたが
イスコ得点が当たったのには驚いていますw
また見に来てくださいねー。