今さら『ソードアート・オンライン(2期)』を全話見た感想

2020年4月27日

今さらソードアート・オンライン(略称SAO)の2期を全話再視聴して、感想レビュー書きました!

※ちなみに1期のレビューはこちら⇒「今さら『ソードアート・オンライン(1期)』を全話見た感想 」

以下は2020年4月25日時点の情報です。最新情報は各リンク先サイトにてご確認ください

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本記事はネタバレがあります。気になる方は作品本編をチェックしてから再度アクセスしてくださいネ!

『ソードアート・オンライン(1期)』ってどんな作品?

原作情報と作品ジャンル

原作情報やジャンルの基本的な事項については、前記事「今さら『ソードアート・オンライン(1期)』を全話見た感想 」に書きましたので、そちらをご参照ください!

アニメ2期は、小説5~8巻をアニメ化したものです。劇中ゲームが変わったため、キリトのアバターが下の小説5巻表紙のように変わっています。小説に興味のある方はこちらからどうぞ。

ジャンル面も大きな流れではファンタジーSFで変わりありませんが、2期は「VR技術と社会の結びつき」がより色濃く描かれた印象です。

超雑なあらすじ

本編視聴済みの方にとっては、今さらな内容なので読み飛ばしてください。

2期は大きく前中後編に分かれています。前編がファントム・バレット編(1話~14話)中編がキャリバー編(15話~17話)後編がマザーズ・ロザリオ編(18~24話)です。

前編:ファントム・バレット編

※本名&CVを前記事で紹介済みのキャラに関しては略します!

舞台はガンゲイル・オンライン(以下GGOと略)というVRゲームです。FPSっぽい銃火器戦闘アクションゲームですね。

前編でキリトは「GGO内で、プレイヤーがゲーム中に撃たれた時、現実でも心臓麻痺で死亡することがある」という事件を解決するために奔走します。協力者&前編ヒロインはシノン(本名は朝田詩乃/CV沢城みゆき)という上級GGOプレイヤーです。

キリトとシノンが協力し、「犯人は複数犯で、現実世界のプレイヤーの部屋に侵入して、プレイ中の人間に筋弛緩剤を投与して犯行に及んでいる」ことを突き止めて解決しました。

中編:キャリバー編

簡単に言っちゃえば「普通にVRゲームを楽しもう編」です。

舞台は1期後半のアルヴヘイム・オンラインに戻ります。(色々あってバージョンアップされたため『新生ALO』と言うのが正しいかも)

登場してきた仲間キャラみんなで、ゲーム内の難関クエストをこなして、エクスキャリバーとミョルニールをゲットするお話です。

後編:マザーズ・ロザリオ

舞台は引き続きALOです。中編の軽さから一変して重い話で、VR技術を終末医療に用いた「メディキュボイド」にまつわる話です。

後編はアスナ視点で描かれています。アスナはユウキ(本名は紺野木綿季/悠木碧)という凄腕の剣士と出会い、彼女の所属ギルド「スリーピング・ナイツ」の助っ人となり、ともにボス攻略を達成します。

ただ、その後ユウキが余命いくばくもない重病患者であり、その終末医療のためにALOにログインしていたことが判明。ユウキはALO内で固有ソードスキル「マザーズ・ロザリオ」をアスナに託し、大勢のプレイヤー達に見守られながら最期の時を迎えました。

このマザーズ・ロザリオ編が感動的で、2期が高評価される主要因となっていますね。

感想・総評など

新キャラはベリーグッド

2期に新登場したメインキャラクター2人、シノンとユウキは物凄く魅力的でした。

シノンは13話の「大会ラストにグレネードでキリトと一緒に自爆するシーン」が最高に可愛いですね。CVに沢城みゆきさんを起用した理由があの1シーンで分かる感じでした。

©2014 川原 礫/KADOKAWAアスキー・メディアワークス刊/SAOⅡ Project

あと、19話で落下していくエクスキャリバーをサルベージし、キリトにプレゼントする際「この剣を抜くたびに、心の中で私の事思い出してね」という場面も晴らしかったですね。

ユウキは必死に生きようとしているところが常時心に刺さるキャラでした。悠木碧さんが悩み多きキャラを演じると、良い意味で心をえぐられるような感覚になるのはお見事です。

また、ファントム・バレット編では「デス・ガン」という明確な敵がいたのも良かったです。1期の茅場&須郷に比べると、「ちゃんと存在感を発揮して、ちゃんと倒された」ので、敵キャラとして役目を果たしたと言えるのではないでしょうか。(犯人の1人は逃亡中ですが…)

あと、忘れてはいけないのがクラインですね。「時間的に2期の過半をしめる前編」と「感動的な後編」に挟まれて忘れられがちな中編で、クラインの「イイ奴」な部分が見れたのは良かったですね。クライン好きなカメ吉としては大満足です。

前編のスケール感不足が否めない2期

以下、シナリオ面に関しての感想を全中後編に分けて書いています。

前編:ファントム・バレット編

スケール感に乏しかった印象です。「1万人の生き死にがかかっていた1期」とか「終末医療がテーマとなる後編」に挟まれた結果、相対的にスケール感に欠けてしまいました。

シノンのPTSDなんかは結構重いテーマのハズなんですが、1期SAOのシンプルな「命をかけたログイン不可ゲーム」と比べると、相対的にシノンの悩みが軽くなってしまうんですよね。この辺は不運だったと思います。

もう1つ、GGOのゲーム設定が荒かったことも問題です。ライトセイバーで銃弾を叩き落とすのは、キリトのアクションとしてはカッコ良いですが、「それをFPSでやっちゃゲーム破壊」なんですよね。

なんと言うか、「FPSゲームに対するリスペクト」が感じられなかったのは不満ですね。

中編:キャリバー編

中編は、閑話休題とばかりにキャッキャワイワイする3話で、順当にそれができていました。

1点だけ、「北欧神話をオマージュしているのに、最強の剣がケルト神話系のエクスキャリバーって…、 魔剣グラムだとダサいからかな?」という違和感があったくらいですね。

映画「マイティ・ソー」好きの方からすると、「ミョルニールの扱い酷くない!?」というのもあるかも。

後編:マザーズ・ロザリオ

後編は非常に満足です。感服です。ずっと目が離せないシナリオで、何回見ても涙が出てきます。

©2014 川原 礫/KADOKAWAアスキー・メディアワークス刊/SAOⅡ Project

敢えて1つ言えば、ユウキとキリトの絡みがもう少し多くても…、くらいでしょうか。

ただ、テーマがアインクラッド編とは違い、「ユウキの死という回避不可能な結末」の重さがあるため、「7話構成が限界で、これ以上盛り込む余裕は無い」と言われれば、至極ごもっともだと思います。

うがった見方ですが、マザーズ・ロザリオ編が伸ばせなかった分の尺をファントム・バレット編に回した結果、ファントム・バレット編が全体的に薄まってしまったのではないか、とカメ吉は勘繰っています。


音楽はやっぱり素晴らしい

2期も劇中の音楽を担当されているのは梶浦由記さんで、素晴らしかったです。

「生死を賭けたゲーム」からは解放されたので、1期比較だと曲調が軽くなりました。クラシック風味を抑えて、ロック・パンク風味が増しています。また、前編の世界観に合わせて西部劇風なアレンジもありましたね。(ゲームの「ワイルドアームズシリーズ」っぽい感じです)

とくに1期メインテーマ 「swordland」 と、そのGGO版アレンジと思われる「gunland」を聞き比べると分かり易いと思います。下のAmazonのサントラ商品ページで両方試聴できますので、是非聞き比べてみてください! 「swordland」 はトラック1番、「gunland」は68番です。

あと、バトル曲じゃないのでどうにも世間評価はされにくいですが、123番の「you are not alone」も大好きです。ユウキの最期のシーン、ピアノがメインの曲です。

評価まとめ!

映像の美しさ★★★★1期よりさらに美しくなった
音楽★★★★★サントラを買いましょう
ストーリー展開★★★★前編の間延び感は否めず
キャラクター★★★★★シノン&ユウキがGood
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2期は見る人によって前・中・後編で評価が分かれそうな感じですね。あと、FPSにコダワリがある人は前編に反感を覚える可能性はあるかも…。

とは言え、総合的に見ればクオリティの高い作品ですから、文句無しにオススメですよ!

【最新期情報】2020年4月期に放送予定だったSAOアリシゼーション最終章(3期2部後編)は放送延期となりました。今のところ2020年7月期に放送予定となっています。

※本記事は2020年4月24日時点の情報に基づいて作成しております。最新情報はリンク先の各サイトにてご確認ください

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