『とある科学の超電磁砲T』の1話を見た感想
2020冬期アニメ"1話レビュー"の3作目は、『とある科学の超電磁砲T』を取り上げます!
以下は2020年4月15日時点の情報です。最新情報は各リンク先サイトにてご確認ください
『とある科学の超電磁砲T』ってどんなアニメ
改めて説明する必要の無い有名作品ですが、簡単にまとめておきますね。
原作は電撃コミックスの同名漫画で、電撃文庫の看板作品である『とある魔術の禁書目録』のスピンオフです。いわゆる『とあるシリーズ』の1つで、『超電磁砲』『レールガン』と略称されています。
これまで2回アニメ化されており、2009年秋に1期、2013年春に2期と放送されて、今期(2020年冬)は3期にあたります。
ちなみにカメ吉は1期、2期ともに見ています。1期1話を見て「これは大物が来たなぁ」と興奮したのが懐かしいですね。
作品ジャンルとしては…、って考えたんですが『とあるシリーズ』は分類が難しいんですよね。敢えて言えば、超能力バトルモノでしょうか。似ている作品と聞かれると、私は『絶対可憐チルドレン』を思い浮かべますね。
本作は、東京西部に作られた「学園都市」を舞台にしています(立川とか多摩センターの周辺がモチーフになっているそうです)。
本作の世界では超能力の科学的解明が進んでおり、学園都市では最先端の科学を応用して、学生に超能力教育を実施しています。
ただし、超能力教育を受ければ、誰も彼もが超能力を自由自在に操れるといったワケではないです。能力が開花する学生もいれば、全く使い物にならなレベルの学生もいます。
そのため、嫉妬や優越感によって学生同士の衝突はよく起きています。また、超能力が犯罪等への応用も可能なことから裏社会や他国勢力からも介入があったりと、血なまぐさい抗争が日夜起きている危険エリアが学園都市です。
『とある科学の超電磁砲T』の主人公は、『禁書目録』に登場する人気女性キャラクターの御坂美琴(みさか・みこと)です。
学園都市に7人しかいない最高レベルの「レベル5の超能力者」の1人で、電気を操る能力があります。電磁誘導を利用して、コインを超音速で飛ばす攻撃がトレードマークとなり、『レールガン』という異名をとっています。

御坂美琴は、日本アニメ界隈を代表するツンデレキャラとしても有名ですね。『〇〇に聞いた!ツンデレキャラTOP20!』といった企画があると、間違いなく上位にランクインするキャラクターです。
本作ではこの御坂美琴に加え、美琴の後輩の白井黒子(しらい・くろこ)、黒子と同じ治安組織に属する初春飾利(ういはる・かざり)、初春の親友の佐天涙子(さてん・るいこ)の4人がメインキャラクターですね。4人とも中学生です。
『お約束』を的確に突いてきた1話
1話を見た感想を一言で表現すると「安心感」ですね。「そうそうコレコレ」っていう感触です。以下のようなシリーズのお約束となっているシーンを全部盛ってきた1話でした。
- 初春が色々と悩んでいると、佐天が初春のスカートをめくって茶化す
- 1話の終わりには何かピンチが起きるけど、美琴がレールガンでぶち抜いて解決する
- その後黒子の美琴愛が暴走したり隠し撮りがバレたりして、電撃でお叱りを受ける
- 電撃お叱り直後にfripSideの「コレコレ」って感じのイントロが流れてきてOPが挿入される
確立された勝利の方程式ってヤツです。人気シリーズの特権ですなぁ。
1話でアクの強いレベル5が6人全員(いまだ詳細不明1名は含めず)出てきたのも良かったですね。序列第7位の削板軍覇(そぎいた・ぐんは)は声付きでは初登場でしょうか。CVは河西健吾さんで、熱血中高生な雰囲気が良かったです。
河西さんは『三月のライオン』の桐山とか、『鉄血のオルフェンズ』の三日月のような落ち着いた少年役が合っていると印象付けしちゃっていたんですが、熱血少年もアリだなぁと感じましたね。

あとは、やっぱり絵がキレイですね。アクションシーンの電撃エフェクトとか見ると「予算かけてんなぁ」と惚れ惚れします。服の皺とか、動きの1つ1つも細かく描かれていますし、「ここは絵が荒いな」ってタイミングは皆無でしたね。
ご新規様には敷居が高い?
本アニメはカメ吉のようなシリーズファンが喜ぶ一方で、「途中から見たところで良く分かんないし…」という敷居の高さを感じていらっしゃる方も多いと思います。
本編のラノベ原作は50巻近くありますし、禁書目録と超電磁砲のアニメ放送済み話数は100を超えていますから、「今から全部見てやるぞ!」と意気込むこと自体にエネルギーが必要です。
上記の『お約束』に関しても、少々ノリが古いのは事実(1期は10年前ですし…)ですから、いきなりこの3期から視聴開始した若い視聴者にとっては消化不良感があるかもしれません。
ただ、ラノベからシリーズ化されている他アニメに比べると、本作は「分かり易いキャラが超能力や魔術をぶつけ合ってバトルする作品」という少年ジャンプ色が濃いアニメです。
各キャラの細かい能力設定や、ストーリーの流れを知っていると面白さが倍増するのは間違いありませんが、結局この作品のスゴイところは「バトルがアツい」に尽きると思います。
アクションシーンに魅力を感じたなら、超電磁砲の1期1話から、あるいは本編の禁書目録の方の1期1話から視聴してみても損は無いと思いますね。
あと、声優ファンの方には、音泉で配信されている超電磁砲のラジオ番組が面白いので推奨します(番組ページはこちら)。
1期のラジオは初春のCV豊崎愛生さんと、佐天のCV伊藤かな恵さんのコンビ番組で、作中の配役と違って、ボケ役が伊藤さん、ツッコミ役が豊崎さんに入れ替わるのが面白かった記憶がありますね。
評価まとめ!
絵や動きのキレイさ | ★★★★ | 美しい。予算の潤沢さを実感 |
音楽 | ★★★★ | OP『final phase』がイイっスね。CD買います |
ストーリー展開 | ★★★ | シンプルイズベストなバトルモノですね |
キャラクター | ★★★★ | 濃ゆい強キャラ連中と、初春・佐天のような一般人キャラの対比がすごくお上手だと思います |
継続視聴する? | する | ほぼ確実に最後まで見る(ある種の腐れ縁) |
オススメする? | おおむねする | 日本型ラノベのノリを許容できて、超能力バトルが好きな人には超オススメ |
⇒現在放送中アニメのLIVEランキングはコチラ(2020秋期)
個人的には好きなシリーズですので、今後を楽しみにしています。
ノリがちょっと古い感じはあるのですが、個性濃厚なキャラ達と、バトルシーンの魅力は随一だと思うので、「見たことない」って人にも見て欲しいと思います!
※本記事は2020年4月15日時点の情報に基づいて作成しております。最新情報はリンク先の各サイトにてご確認ください
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