サイコパス3期の1話を見た感想

2020年4月27日

サイコパス3期の1話を見ましたので感想&レビューを書きました。

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ちなみに私は、1期、2期、劇場版を見ています。正直なところ、「信者」な面はあるので、そこんとこ差し引いて読んでくれると嬉しいです。

サイコパス(3期)ってどんなアニメ

PSYCHO-PASS(サイコパス)は2012年に1期が、2014年に2期が放送されたアニメです。ジャンル的にはディストピアSFですね。

大規模戦争で世界が荒廃する中、日本だけは鎖国政策と、治安管理にコンピュータシステムを導入することで安定した社会を築いているという世界です。

治安管理システムのシヴュラが「人の精神を数値化して管理する」という方式で、特定の人物が犯罪を犯す度合を数値化し、一定の数値を超えた人物は潜在犯として裁かれる社会です。映画の「マイノリティレポート」を見たことがある人は、それを思い浮かべると近いかもしれません。そういった社会なので、劇中の日本は平和で安定していますが、思想信条の自由とかは制限されている社会になっています。

で、このシヴュラシステムの末端となって、潜在犯や実際に犯罪を起こした犯人を捜査して裁くことを任務としているのが、主人公達の所属する、厚生省公安局刑事課です。

1期は狡噛慎也、2期は常守朱が主人公だったのですが、3期からは慎導灼(しんどう・あらた)、炯・ミハイル・イグナトフ(けい・ミハイル・イグナトフ)のダブル主人公となっています。

設定が細かいSF作品ですので、1話を見て興味を持った方で1期2期未視聴の人は1期2期を見ることをオススメします。(有名作品なので、そういう人は希少でしょうけどね……)

謎だらけの1話だが、期待はできそう

まだ正確な判断を下すのは早いかもしれませんが、放送枠の1時間化は良かったのではないかと思います。刑事ドラマとしては、これくらいのテンポの方が視聴者も色々と推理しながら見ることができますし、事件をキリ良く解決していけそうに思います。(1話ではキリよく解決できなかったので、あくまで想像ですよ!)

心配された新主人公の2人ですが、私は結構好きですね。「登場した時点で有能な捜査官」ってトコが気に入りました。「トーシロが現場配属されて、四苦八苦しつつ仕事を覚えていく」って物語も嫌いではありませんが、それだと1期と同じになってしまいますし、デッカい事件を描くのが難しくなっちゃうんですよね。

「主人公2人が衝突しながら、じょじょに息を合わせたコンビになっていくんだろう」って予想して見始めたんですけど、それもハズレでした。最初から何らかの目的を共有しており、開始時点でコンビは既に結成されていました。お互いの得手不得手も認識し合っている様子です。

部下となる執行官4人(内3人は新登場)については今のところ評価が難しいですね。1期2期と比較すると、一筋縄ではいかない感じが一段と強まっているように思いました。主人公2人を有能な設定にした分、我の強い執行官を描いたのでしょうが、「なるほど、こう変わるのね」って思うか、「こんなシンプルに言うこと聞くようになるタマじゃねぇだろ」って思うかはこれからの展開次第でしょうね。

敵側については、ビフロストというグループ(システム名?)が出てきました。今のところ構成員は以下の3人です。
法斑静火(ほむら・しずか)
代銀遙煕(しろがね・はるき)
裁園寺莢子(さいおんじ・しずか)

代銀が「真の自由と権力を賭けて心躍るゲームをしようじゃないか」と言っていたのですが、現状「なんだか良く分からないVIP権力者の政治ギャンブルグループ?」みたいな印象ですね。

人によって評価が分かれそうな点

まず、新主人公である慎導灼のメンタリストスキルが一番の賛否両論ありそうなポイントですね。犯罪者や被害者になりきって事件をトレースするという能力で、一応科学的な論拠に基づいた高度な推測技術のようです。ただ、見た感じでは少々オカルト感が強いですね。サイコメトラーとか絶対可憐チルドレンのサイコメトリーみたいに見えちゃってます。

そのため「そーいう特殊能力みたいなアニメじゃねぇっしょ!」という不快感を覚える人はいると思いますね。私はまぁ、現状くらいならアリかなぁって思ってます。(でも、雑賀先生が大好きな自分としては、慎導灼のスキルが完全上位互換になっちゃいそうなのが悲しくはありますね)

常守朱が勾留されているのも気がかりですね。彼女は自由に動いてこそのキャラクターではあるので、ストーリーテラー的な扱いをされているのは勿体なく思います。

もう1つ、ビフロストが今までとは毛色の違う敵っぽくて、それも好き嫌いが分かれそうな予感がします。「システムとか社会の矛盾じゃなくて、単なる特権上流階級を倒すお話」にならないか心配ですね。

今後の展開の予想など

1話のサブタイトルが『ライラプスの召命』だったんですが、ライラプスってのはギリシア神話に出てくる犬です。

色んな作品で使用されているので知っている人は知っているでしょうが、「絶対に獲物を逃がさない」と運命づけられている犬です。この犬がある時「絶対に捕まらないテウメーッソスの狐」を追いかけることになるんですね。で、最終的にはどっちかの運命が否定されるのは良くないと判断したゼウスに、2匹とも石にされちゃうっていう哀れな犬ですね。

1話最後の常守のポエムで、

例え平和な社会の代償であっても正義を失わせてはならない。同じ真実を追うもの達が現れた時、私は彼らに指名を託す決意をした。彼らが猟犬となり見えざる敵に辿り着くことを信じている。

ってのがありましたので、新主人公2人がライラプスのように、絶対に捕まらない狐(ビフロストの3人?)を捕まえようとするお話なんでしょうね。ギリシア神話を正とするなら、新主人公2人とビフロストは双方倒されちゃうんでしょうね…。

余談ですが、上記のとおり、常守朱が1話の冒頭と最後でポエム担当をしていたんですね。これが、「蒼穹のファフナー」の皆城総士のデスポエムに似ています。両作品ともに脚本が冲方丁さんなんですが、こういう演出好きなんでしょうね。私も大好物なので嬉しいです。予告が赤文字にならないことを祈っております。

評価まとめ!

絵や動きのキレイさ★★★★キレイです。ディストピア感あっていいですね
音楽★★★1期2期に比べると少々落ちるかも
ストーリー展開★★★?
1話としてはまずまずだったと思います。ただこれからの展開によっては★1にも★5にもなりそうで評価至難ですね。また更新します
キャラクター★★★★こちらも現状では…ってところなのですが、新主人公2人がスムーズに話に入った点は高評価できるかと思います
継続視聴する?無論する最後まで見ます
オススメする?する1期から見ましょう!

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今後の展開が非常に気になる作品です。「毎週最速で見たい!」と私は思っています!

【2020年4月1日追記】
本アニメの完結編『劇場版FIRST INSPECTOR』まで視聴した感想を別記事でアップしています。そちらもご参照ください。

※本記事は2020年4月15日時点の情報に基づいて作成しております。最新情報はリンク先の各サイトにてご確認ください

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