『織田シナモン信長』を全話見た感想
2020年冬季(1月~3月)の激推し作品TOP3として紹介した『織田シナモン信長』が、最終回を迎えました。最後まで見た感想レビュー&作品紹介です。
※本記事はネタバレが微量有ります。気になる方は作品本編をチェックしてから再度アクセスしてくださいネ!
以下は2020年4月15日時点の情報です。最新情報は各リンク先サイトにてご確認ください
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『織田シナモン信長』ってどんな作品?
原作情報
原作は月間コミックゼノンにて2014年に連載スタートした同名漫画作品で、作者は目黒川うなさんです。
コミックスは2020年3月時点で8巻まで出ています。
テーマ・ジャンル
題材は信長転生+ペットギャグ漫画です。
これまで、織田信長の出てくる転移・転生モノと言うと、現代人が戦国時代に転移するパターンが多かったです。『信長協奏曲』とか、ラノベ・アニメだと『織田信奈の野望』などですね。
これらとは逆パターンで、最近徐々に増えているのが、「信長が現代に来る」パターンです。本作もこれに該当します。
ただ、この作品の異色なところは、信長がそのまま転移、あるいは現代人に転生するのではなく、柴犬に転生して織田家のペットとして飼われているという点です。
ストーリーは基本的に、柴犬のシナモン(中身は信長)視点で進みます。犬視点あるいは信長視点で、現代人のライフスタイルや歴史解釈についてチャチャを入れていく日常ギャグアニメといったところです。
メインキャラクター
メインキャラは柴犬に転生した織田シナモン信長、フレンチブルドッグの伊達ブー政宗、ポメラニアンの武田ラッキー信玄の3匹でしょうか。
これ以外にも、ボルゾイの上杉ジュリアン謙信、ミニチュアダックスの今川ギルバート義元、トイプードルの黒田チャーリー官兵衛といった戦国武将犬が登場します。
ザ・声優の無駄遣い
本作の魅力は「犬役の声優がありえないレベルで豪華」ということです。ザっと見た方が早いので、以下のキャスト表を見てください。
豪華な犬キャスト一覧
キャラ名 | 担当声優(本作専用の犬名義) |
---|---|
織田シナモン信長 | 堀内賢雄(堀内犬友) |
伊達ブー政宗 | 古川登志夫(犬川登志夫) |
武田ラッキー信玄 | 玄田哲章(犬田哲章) |
上杉ジュリアン謙信 | 杉田智和(杉田直司) |
今川ギルバート義元 | 櫻井孝宏(櫻犬孝宏) |
黒田チャーリー官兵衛 | 井上和彦(犬上和彦) |
真田マルタロウ幸村 | 鈴村健一(鈴村犬一) |
松永ホイップ久秀 | 中尾隆聖(中尾隆聖犬) |
マリー・リリィ・アントワネット | 坂本真綾(坂犬真綾) |
この豪華大御所声優陣の演じる犬達が、ドッグランに集まって戦国時代ネタの井戸端会議をしたり、情けないセリフを吐きながら狂犬病の注射から逃亡を図るという、ある種イカれたコンセプトが本作最大の魅力です。
個人的にツボだったのは、真田マルタロウ幸村ですね。マルタロウ幸村は終始笑っているコーギーで、関西弁で言うところの「ゲラ」な犬です。
マルタロウの笑顔と、他の犬を小馬鹿にするような鈴村健一ボイスのゲラ笑いがマッチしていて、彼の笑っているシーンをずっと見ていたい感覚でしたね。
その他の魅力
犬の表情やモーションが可愛い
犬が可愛く描かれているので、犬好きにオススメできる点も見逃せません。
犬の感情表現が豊かで、犬らしいモーションをするので、「犬飼ってるけど、そんな動きしねーよ」と違和感を持つ可能性も低いように思います。
腹を上にして、転がりながら爆笑しているシーンは楽しそうで良かったですね。
戦国小話も豊富
戦国小話が豊富なのも魅力の1つです。自称戦国時代オタのカメ吉でも知らない話題がいくつかありましたし、「巷説と違って、実際はこうだったよ」と史実を冷静に分析するシーンも多かったです。
例えば、「敵に塩を送る」の語源となった上杉謙信から武田信玄への塩の援助については、「塩を送ってはいない。今川と北条が武田向けに塩の禁輸を実施したが、上杉がそれに参加しなかっただけ」と、史実エピソードを披露していました。
こういうネタは、知っている人はニヤリとできますし、知らない人は「へぇー」と楽しめるので、上手く組み込んでいると感じましたね。
人間キャラの描写は荒いか…
逆に1点、好き嫌いが分かれそうなのが、飼い主とその周辺の人間キャラでしょうか。
現代人のライフスタイルや飼い主の謎行動に対して、シナモン信長達がツッコミを入れるという話の展開上、どうしても人間キャラの性格や行動が荒く、極端な印象がありましたね。
飼い主とペットの絆という観点でも、あまり期待しない方がいいかもしれません。(申し訳程度に、12話後半に盛り込まれているくらいでした)
評価まとめ!
映像の美しさ | ★★★ | 犬の絵が総じて愛くるしい |
音楽 | ★★★ | 本編のノリそのままに、 ふざけたEDを大御所に歌わせているのがスゴイ |
ストーリー展開 | ★★★ | 日常モノだが、飽きさせないように話題転換をしている |
キャラクター | ★★★ | 犬達は特徴的で面白い 人間キャラはちょっと微妙 |
耳が幸福 | ★★★★★ | 大御所男性声優が好きな人にとっては堪らん代物 |
オススメする? | 人によりけり | 軽い気持ちでボーっと楽しむのに最適な作品 大御所声優本人のキャラ崩壊が嫌いな人には合わない |
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カメ吉は日常モノに飽きやすく、最終話まで見ずに5話くらいで止めるケースが多いのですが、本作は珍しく最初から最後まで見てしまいました。
犬好きであったり、堀内さん、古川さん、玄田さんといった大御所声優のハジけた演技を聞きたいという人にはオススメの作品です。
※本記事は2020年4月15日時点の情報に基づいて作成しております。最新情報はリンク先の各サイトにてご確認ください
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