『虚構推理』の1話を見た感想

2020年5月11日

2020冬期アニメの"1話レビュー"の4作目は、『虚構推理』を取り上げます!

以下は2020年4月15日時点の情報です。最新情報は各リンク先サイトにてご確認ください

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『虚構推理』ってどんなアニメ

原作は講談社から出ている同名の小説シリーズです。2011年に刊行されたシリーズ1作目の『虚構推理 鋼人七瀬』が2012年に本格ミステリ大賞を受賞しており、2015年からは漫画化もされています。

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原作者は城平京さんで、『絶園のテンペスト』の原作をされていた方ですね。

作品ジャンルは、怪異ミステリー・オカルトミステリーと言ったところでしょうか。幽霊や妖怪の類によって起きる事件を、主人公達が解明・解決していくような作品です。

ただ、原作刊行時(orミステリ大賞受賞時?)に「これはミステリーと言えるのか?」という議論を呼んだ異色作らしいので、あまりジャンル的な先入観は持たない方が吉かもしれません。

ちなみに、カメ吉は原作未読です。「アニメ1話が微妙だったならさっさと原作を読んでみよう」なんて考えていましたが、想像以上に1話が面白かったので、とりあえずアニメ版で見てみようと思っています。

主要キャラクター

本作の主人公は、岩永琴子(いわなが・ことこ)という女の子です。

彼女は11歳の時に知能の低い怪異たちに連れ去られて、その怪異たちから『知恵の神』になるよう依頼されます。そして、その依頼を受諾して知恵の神になるのと引き換えに右目と左足を失っており、右目は義眼で左足は義足です。

その後、怪異たちから相談事をもちかけられたり、怪異絡みのトラブル解決をしています。

琴子は病院で出会った桜川九郎(さくらがわ・くろう)に一目惚れし、交際の機会を2年間虎視眈々とうかがい、満を持してアタックを始める。というところから物語がスタートします。

この桜川九郎もメインキャラクターの1人で、過去に怪異と何らかの因縁があり、怪異たちが九郎の顔をみただけで震え上がるような存在です。

一応ミステリーモノだそうですから、ホームズ役の琴子に対し、視聴者目線でホームズに質問を投げかけるワトスン役が九郎なんじゃないかと思いますね。

左が桜川九郎/右が岩永琴子 ©城平京・片瀬茶柴・講談社/虚構推理製作委員会

琴子の表情がコロコロ変わって面白い

1話を見た感想ですが、琴子が非常にイイです。感情表現が豊富で、表情がコロコロ変わっていくのが見ていて楽しかったですね。

とくに病院の看護婦たちから、九郎の付き合っている彼女の情報を入手してショックを受けるシーンはコミカルで面白かったので、ぜひ見て欲しいと思います。

©城平京・片瀬茶柴・講談社/虚構推理製作委員会

ただ、彼女の本当の魅力は「やさしさと芯の強さ」かもしれません。上

記したように11歳の時に連れ去られ、怪異たちの知恵の神となるのと交換に、右目と左足を奪われているのですが、それを知った時に「悪い交換じゃないですね」と言ってのける強さが魅力的でした。

「困っている怪異がいて、それらを助けられるなら片目片足など安いもの」と自己納得できるスゴイ子です。

今後の展開

1話は図書館を荒らしに来た(FFシリーズの)ベヒーモスみたいな怪異と戦闘になりましたが、実質的にはキャラ紹介回といったところのようでした。

©城平京・片瀬茶柴・講談社/虚構推理製作委員会

ED後に2話の予告もあったのですが、小さめの怪異事件に見えました。

いくつか小事件を解決して、おそらく4,5話あたりから下記の『虚構推理 鋼人七瀬』のメインストーリーに入っていくのではないかと予想します。

『虚構推理 鋼人七瀬』は、工事現場の事故に遭遇し、鉄骨の下敷きになって死んだアイドル『七瀬かりん』が、亡霊の『鋼人七瀬』となり、夜な夜な鉄骨を片手に人々を襲撃するという怪異事件を解決する話です。

公式HPなどを見る限り、この事件がアニメの本題になりそうです。(「どういうこと?」と興味が湧いた方はPVの第3弾を見ると何となく分かるかもしれません)

評価まとめ!

絵や動きのキレイさ ★★★ おおむねキレイ
音楽 ★★ あまり印象には残らず
ストーリー展開 ★★★? ミステリー系なので現時点では評価保留
コミカルとシリアスのシーン切替とか、テンポは良かった
キャラクター ★★★★ とにかく琴子が魅力的
継続視聴する? する たぶん最後まで見そう
オススメする? する 万人にオススメ

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カメ吉は単純で元気な女の子キャラが基本的には好きですが、ある種の「ノブレス・オブリージュ(※注)」を感じさせる姫様キャラに惹かれることも多いです。

※注:貴族には、その身分ゆえに果たさなければいけない社会的義務があるという道徳観

琴子は貴族とか王族ってワケではないですが、「困ってる者がいるなら、たとえ怪異でも助ける」という信念がありそうで、期待が大きいですね。

また、城平京さん原作なので、アッと驚くようなギミックがあるだろうとストーリーにも期待しています。私の中では、今期随一の注目アニメですね。

※本記事は2020年4月15日時点の情報に基づいて作成しております。最新情報はリンク先の各サイトにてご確認ください