久保と”いつもの”マヨルカが帰って来た
3月に中断したラ・リーガが、日本時間6/12早朝に再開し、今朝(6/14)マヨルカ対バルセロナの1戦も行われました。この1戦をザックリと軽くレビューします。
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試合結果
結果は0-4でマヨルカ敗北でした。
ホームにバルセロナを迎えたマヨルカは、開始早々(前半2分)にビダルに先制を許しました。
逆襲しようにもマヨルカにはこれといった武器もなく、そこからズルズルと90分間を過ごしてしまった印象です。
バルセロナは前半37分ブライスワイト、後半24分ジョルディ・アルバ、後半ロスタイムにメッシと追加点を入れ、危なげなく再開初戦を飾りました。
気になったのは、メッシがヒゲを剃っていたことでしょうか。見た目5歳くらい若返った。
試合を見た所感(久保&チーム全体)
久保はまずまず好調に見える
久保自体はまずまず好調に見えました。
数字としても、パス37本で成功率75.7%、シュート4本(枠内3本)という数字で、久保の今期平均を上回っています。キーパス0本がちょっと微妙なくらいでしょうか。1本でも入っていれば、個人としては文句のつけられない数字だったと思います。
※今期平均の数字はコチラを参照ください⇒「スタッツから見た久保建英(久保個人編/シーズン中盤)」
「右サイドバックのポゾとの連携は割と良いな」とも感じましたね。2人で右サイドを崩しつつ敵陣深くに侵入するコンビネーションが幾度かありましたね。
ただ、中盤センターの押し上げが不足気味なのは変わらずです。「深く切り込んだとしても、エリア内に人がいないし、パスコースを作る動きも無い」といういつもの状況。
クチョ・エルナンデスが不調だったせいもあってか(ハーフタイムでラゴに交代)、前線でのアイデア出しを一手に担って孤軍奮闘といった試合でした。
いつもながら前方に運べないマヨルカ
チーム全体としては、「ああこんなチームだったよなぁ」という感覚です。
リーグ戦が再開して、「サッカーのあるいつもの週末」が帰って来たのは嬉しいですが、「いつものじれったいマヨルカ」も帰って来てしまったと言ったところでしょうか。
今日の試合も、「スタッツから見た久保建英(チーム編/シーズン中盤)」で書いたのと変わらず、スムーズにボールを前に運べていませんでした。
ブディミル向けに縦パスをなかなか通せなかったり、サイドを走らせるパスも不正確で加速できなかったりと、モタつくばかりで上手く組み立てられません。
カウンター発動で、バルセロナ守備陣が焦るような場面もありませんでした。セルジ・ロベルトやピケが全力で追走するなんてシーンは記憶に無いです。
素早く攻撃を展開してシュートまで行けたのは、久保がロングシュートを打ったシーン(下参照)と、後半開始2分くらいに、久保→ダニ・ロドリゲス→ブディミルと繋いだシーンくらいなものでした。
このじれったい感じは数字にも出ています。ロングパスの数が、いつもよりさらに少ないのです。
以下は、前回記事で使用したパス内訳データに、今日の試合の値を並べてみた表です。ヘタフェとグラナダは、「規模が小さい割に健闘している」ということで、比較用に載せています。
※1~3行目は1~26節の1試合平均の数字です
パス成功率 | ロングパス 総数 |
ロングパス 成功率 |
ショートパス 総数 |
ショートパス 成功率 |
|
ヘタフェ | 61.5% | 80.1 | 37.6% | 213.8 | 70.5% |
グラナダ | 72.2% | 65.2 | 41.1% | 263.0 | 79.9% |
マヨルカ | 76.6% | 52.3 | 43.6% | 304.1 | 82.3% |
マヨルカ 6/14バルサ戦 |
83.1% | 41 | 48.8% | 331 | 87.3% |
ここまで1試合平均52.3本だったロングパスが今日は41本です。通期の1試合平均52.3本という値自体、ラ・リーガで最小本数なのに、それよりもさらに少ない数字です。ちょっと及び腰が過ぎるのではないかと思います。
マヨルカは「細かく繋げて狭いエリアを攻略していく」というテクニックがありませんから、諦めて放り込んだ方がまだ可能性はあると思えるのですが、どうでしょうか…。
まとめ
マヨルカは降格回避できるか
正直なところ、残留への道のりは厳しいように感じますね。というのも、過密日程&5人交代ルールによって、選手層の薄さがモロに響きそうだからです。
ラ・リーガ1部は7月19日のシーズン終了を目途にしているので、5週間で11節を消化させる過密日程となります。
上位チームはそもそもUCL,ELと二足の草鞋を履ける人材を揃えているので問題無いのですが、マヨルカたち下位チームにそれは望めません。上位チームと同じ条件で過密日程を強いられてしまうと辛いでしょうね。
マヨルカには妙に親近感が湧いて来ているので、ぜひ残留して欲しいです。「久保の活躍によって…」という淡い期待を抱きつつ、見守ろうと思います。
蛇足:バーチャル観客音声はアリだと思う
ブンデスの再開試合を見ていると、歓声が無くて寂しい印象でした。悪く言ってしまえば「練習試合感」がかなり強かったんですよね。
ただ、ラ・リーガの再開試合では録音された歓声が使用されており、最低限の賑やかさはあった印象です。「臨場感ある盛り上がり」とまでは行きませんが、練習試合感はかなり軽減されているように感じました。
バーチャル音声でも、やはり歓声は有った方がいいですね。
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