久保とマヨルカは生き残るためにどうすりゃいいか

前回の記事で久保建英(敬称略)のスタッツをチェックし、若干厳しいこと言いました。ただ、週末の試合なんかを見ていたんですが、「これマヨルカってチームの攻撃が噛み合ってなくて、久保が巻き添えで数字落ちてるなぁ」って感も強いんですよね。

なので今回は、私が思うマヨルカの悪い点と、久保とチームはどうすりゃいいのよって点を考えてみたいと思います。

※データは前回と同じくwhoscored.comから引用しています。

マヨルカの問題点①:選手は総じてボールスキルがビミョー

試合を見ていてマヨルカの全体印象として第1に思うのが、「ボールが足元に収まってないし、中盤の選手がスムーズに前を向く機会が少ない」ってことです。

で、このボールスキルのダメダメ度を示す数値としてですが、タッチミス(UnsuccessfulTouches)ってデータがあります。不正確なボールタッチでポゼッションを失った数ですね。これをリーガ1部のチームごとに見てみましょう。ついでにタックルされてボールを失った回数も並べてみます。

数値は1試合平均の値で12節までのデータが対象です。クラシコ延期のため、バルサ&レアルのみ消化試合数は11と1試合少ないです

チーム名タッチミス回数被タックル回数
グラナダ12.37.4
セルタ13.39
エイバル13.39.9
バレンシア13.68.7
レガネス13.68.1
レバンテ14.27.9
レアル・マドリード14.28.4
バルセロナ14.28
ビルバオ14.68
バリャドリード14.69.1
アラベス14.68.5
セビージャ14.79
ソシエダ15.18.9
エスパニョール15.310.3
アトレティコ・マドリード15.68.3
ヘタフェ15.97.3
ビジャレアル167.9
ベティス16.19.8
オサスナ16.28.5
マヨルカ17.310.5

はい出ました最下位!

タッチミス、被タックル数ともにマヨルカは最多なんですよね。『the most 足元がおぼつかないチーム』です。しかも、マヨルカはボール支配率が50%を下回るチームです。つまり、ボールタッチの機会自体少ないハズなのに、ボールロスト回数でトップに立つという、「アカーン!(宮川大輔風)」状態なんですな。

ボールタッチが正確でなけりゃ中盤は前を向けませんし、前線の選手が受け取るパスの質も落ちるでしょう。「苦し紛れに放り込まれたボールをどうにも処理できずに悔しさを滲ませる前線(ブディミル、ラゴ、久保etc)」ってシーンが多いのも頷ける数値だと言えるでしょうね。

ちなみに、上記ランキングでマヨルカの次点グループとなっているオサスナ、ベティス、ビジャレアルの3チームは「中堅~下位チームだけど、ポゼッションを比較的頑張るチーム」です。この3チームはボール支配率50%を超えています。ビジャレアルなんて1試合平均のパス本数がマヨルカの1.3倍くらいあります。つまりこの3チームは「パス回数やタッチ数が多いゆえに、比例してミスも多い」って状態です。

マヨルカの問題点②:敵エリア内での過疎化

もう1点、右サイドの久保や、左サイドのラゴ・ジュニオールがたまに「おおサイド突破したぞ!」ってタイミングで感じるんですが、敵エリア内に味方がいないんですよね。私の地元の駅前くらいの人口密度です。で、この原因ってセンターハーフ、インサイドハーフがエリア内に入らないからなんですよね。

先週末のバリャドリード戦もそう感じたので、ボールタッチエリアを見てみたんですが、この試合で中盤センターを構築した3人衆(セビージャ、ダニロドリゲス、ペドラサ)がほぼエリア内タッチゼロなんです。↓はその3人のボールタッチ場所をマッピングした図です。左側に向かって攻めていると考えて下さい。

引用:https://www.whoscored.com/Matches/1394262/Live/Spain-LaLiga-2019-2020-Real-Valladolid-Mallorca

そりゃこんな状態ではクロスの目標となる相手もいませんし、消去法的にセンターフォワードのブディミルと敵ゴールキーパーの間に速いボールをぶち込むしかなくなるんですけど、ブディミルはそれに反応できるタイプではなさそうなんですわな…。

これは推測なんですけど、たぶんマヨルカの中盤選手たちはそこまで走力があるわけじゃないので、「ボール奪われた際に早く戻れるように、中盤センターは原則エリア侵入しない」ってのがチームルール(とくにアウェイでは)なんじゃないかと思うんですよね。でもそのしわ寄せで攻撃が「どーにもならん」って状況になっていると思います。

マヨルカ(&久保)がこの先生きのこるためにはどうすれば!?

まとめると、まずビルドアップからマトモなボールが前線に上がってこない。そして、中盤センターは敵エリア内に近寄ってこないので、敵の密集状態は崩れない。そんな状態ですから、久保(ら攻撃陣の選手達)は変な体勢でボールを受けてから、①無茶なドリブルを仕掛けて斬り込んでいくか、②ダメ元のロングシュートを打つか、③リスク回避バックパスするか、この3つ以外に選択肢が無いんです。価値を示さなければいけない久保にとっては①か②しかないんですから、なかなか数字は上がらないでしょうね。

さて、それじゃ最後にどうすればって考えてみましょう。点を取るってことを第1に考えると、ブディミル、ラゴ・ジュニオール、フェバス、久保の4人でなんとか打開するしかいないんですよね。

正直この4人以外のメンツはエリア内で仕事ができるタイプでは無いですし、ボールスキルがスペイン1部レベルとは言えません。加えて、両サイドバックが崩しに貢献できるような動きができるタイプでもありません。上記4人完結型の攻撃を目指した方がいくらか可能性があるし、攻守バランスも取れるように思いますね。

で、この4人、ロングボールに合わせて抜け出したり、体張ってボールを収められるタイプじゃないので、近距離にこの4人を集めるしかないって思うんですね。理想はラゴ&ブディミル2トップが前線で潰れ役をやり、フェバス&久保が2シャドーでサイドに流れたりこぼれ玉に詰めるってパターン(これだと久保の得点も期待できそう!)。

なのでカメ吉としてのオススメシステムは昨年RBライプツィヒがやってたような、4-2-2-2です。2列目の両サイドMFが内側に極端に絞るヤツですな。どうですかマヨルカさん!?監督オファー待ってますよ!守備強度?それはまぁ、なんとか頑張りますよ!

P.S. とは言え、モレーノ監督はこの戦力でよくやっているとも思いますがね…

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