2020春アニメ『かくしごと』を推奨したい

2020年7月1日

2020年春アニメの『かくしごと』を全12話視聴しました。「ギャグアニメなんだけど、ウルッと来る良い話」という感じの、珍しいタイプのアニメでしたね。

本記事はネタバレがあります。気になる方は作品本編をチェックしてから再度アクセスしてくださいネ!

作品概要

原作情報等は「『かくしごと』の1話を見た感想」を参照ください。

配信情報

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感想・総評など

2時代構成が良かった

この作品には2つの時間軸がありました。1つは姫が10歳~11歳の時の話。もう1つはその7年後、姫が18歳になた時の話です。この2軸構成が、12話に渡って興味を持続させてくれたように思います。

良いヤツばっかりが登場して、温かみのあるドタバタギャグを繰り広げる10~11歳パートと、各話1~2分程度挿し込まれる7年後の不穏なシーン。この前後の対比が際立っていたので、「7年で何が起きたのか?」と興味が持続した感じです。

物憂げな7年後シーン ©久米田康治・講談社/かくしごと製作委員会

ただの日常ギャグアニメだと途中で飽きていたように思いますね。1話レビューでは、この2軸構成が「物語を楽しめなくさせる要因になりそう」と予想したのですが、この点は大外れでした!反省!

魅力的だったのは墨田羅砂

後藤可久士と姫の親子関係が面白かったのは間違いありませんが、個人的に最も印象に残ったキャラクターはアシスタントの墨田羅砂ですね。

単純に「美人で気の利く有能アシスタントお姉さん」で魅力的だったのはあります。ただ、本アニメでおそらく唯一「最後まで腹の底が見えないキャラ」だったのが、その魅力を際立たせた感触ですね。

羅砂の後藤家の内情に関する知識とか、可久士の性格・心理分析の精度は、一介のアシスタントレベルを超えていました。可久士の考えていることを、最も正確に理解していた女性だったように思います。

羅砂は決して可久士に好意は見せませんし、可久士と姫の間に割って入ろうとはしません。あくまで、後藤家の外から、後藤家が上手く回るように働きかける感じなんですよね。

まぁ、5話の豪華ホテルで缶詰めするエピソードにて、バスローブ姿で一緒に作業していたのは、「この状況、大丈夫なの?心の距離感どうなってるの!?」って感じでしたが。

バスローブ姿で"缶詰め" ©久米田康治・講談社/かくしごと製作委員会

話が横道に逸れますが、ここで2人が着ていたのは愛媛県名産として有名な、高級今治タオルのバスローブです。カメ吉の昔の同僚女子曰く、「なんか肌触りがめっちゃいい」だそうです。
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話を本筋に戻します。腹の底が見えないというのは、羅砂の心理において、何らかの「特別な思いがあるのかどうか」が分からなかったということです。「ただただ面倒見の良さが凄い人」なのか「何らかのウェットな思いが根元にあって、そういう立ち回りをしている」のか最後まで不明でした。そこが「ミステリアスでイイ!」という話です。

ちなみに、羅砂のCVは安野希世乃さんです。冴えカノの加藤恵、マクロスデルタのカナメ・バッカニアなどを担当されています。「有能なサポート役として立ち回り、好意があっても表に出そうとしない女性役」がバチンとハマる声優さんですね。

全編通して映像がキレイだった

久米田作品ですから、「キャラがヌルヌルとアクションするよ!」とか「美麗なグラフィック!」といった感じでは勿論ありません。

ただ、キャラ作画は全般的に安定していて、「顔が変だな」とか「動きがスムーズじゃないな」というシーンは皆無。ギャグアニメらしく、スピード感とメリハリがあったと思います。

背景はかなり綺麗でした。とくに姫18歳の時間軸で、鎌倉の海が映るようなシーンは美しかったです。

あと、ちょっとしたシーンの演出にOP曲やED曲の歌詞から引用したようなところもありました。そこは個人的に二重丸をあげたいですね。

例えば、最終話はED曲、大瀧詠一の「君は天然色」が流れませんでしたが、可久士の記憶の戻る瞬間が、まさにサビの歌詞「想い出はモノクローム 色をつけてくれ」という通りでした。感動しながら「ああ、ED曲をここに繋げるのか…」と感心しましたね。

想い出はモノクローム? ©久米田康治・講談社/かくしごと製作委員会
色がついた ©久米田康治・講談社/かくしごと製作委員会

残った疑問が1つ

可久士の妻(姫の母)は、海難事故で亡くなったように作中では描かれていました。

ただ、そうすると後藤家にあった姫の誕生日BOXの存在が謎なんですよね。重病で、死期を悟って準備したというのならば分かるのですが、事故で死んだとすると誕生日BOXを残しておくのは割と不自然です。

もちろん、「何が起きるか分からないから、先手を打って用意する性格の女性だった」とか「重病+事故」だったとか、可能性はあります。ただ、可久士の妻に関してはほとんど描写が無かったので、想像のしようが無かったんですよね。ここが一点だけ消化不良でした。

ひょっとしたら7月17日発売の漫画最終巻で、何か情報が出ている…かもしれません。
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評価まとめ!

映像の美しさ★★★☆背景はとくに綺麗
音楽★★★★OP曲,ED曲ともに良かった
ストーリー展開★★★☆ギャグ作品なのにしっかりとした骨格があった
キャラクター★★★★アシスタント陣を中心にみんなイイ奴
目黒川探偵事務所をもっと出しても良かった感アリ
オススメする?万人に
オススメ
ファミリーで見るのも良いと思う
(※主人公が下ネタ漫画家である点は微注意だが…)

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タイトルはダブルミーニングかと思いきや、最終話でトリプルミーニングだったことが明かされて、そこは完全に「やられたなぁ」と思いました。("描く仕事“、"隠し事“、"隠し子と“のトリプル)

12話編成でなかなか上手くまとめてくれた感があり、大変満足できた作品です。
あと、コロナによってオンエア自体危ういような状況のなか、毎週コンスタントに高レベル作画を見せつけてくれたのは本当に素晴らしいと思いました。万人に推奨できる良作アニメです。

※本記事は2020年6月30日時点の情報に基づいて作成しております。最新情報はリンク先の各サイトにてご確認ください

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