『富豪刑事 balance:unlimited』の1話を見た感想

2020年4月27日

2020年春期の新アニメ『富豪刑事 balance:unlimited』の1話を見た感想レビューです。今期のノイタミナ枠作品ですね。

以下は2020年4月15日時点の情報です。最新情報は各リンク先サイトにてご確認ください

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『富豪刑事 balance:unlimited』ってどんな作品?

原作

原作(元ネタ?)は、筒井康隆氏による小説「富豪刑事」です。同作は2005年に、深田恭子さん主演でドラマ化もされましたね。

筒井康隆氏は日本SF小説の大家です。「時をかける少女」「旅のラゴス」「日本以外全部沈没」といったところが代表作でしょうか。

※ちなみに原作は70年代に出版された小説ですので、アニメ化にあたり大幅に現代風アレンジ&極度なオシャレ化が図られています。

ジャンル・作風

ジャンルは一応、破天荒刑事バディモノでしょうか。

SF設定はありそうですが、舞台は現代日本で、鬱々とした社会を描くといった感じではないですね。

1話を見た限り猟奇殺人サスペンスといった重さもないので、オシャレで軽快な警察コメディと言った方が良いかもしれません。

主人公の紹介とあらすじ

主人公は加藤春(かとう・はる/CV宮野真守)という分かり易い熱血刑事と、神戸大助(かんべ・だいすけ/CV大貫優輔)という何を考えているのやら良く分からない大富豪刑事です。

ちなみに、2人が所属することになるのは「現代犯罪対策本部準備室」です。いわゆる窓際部署ですね。1話開始段階では加藤春が既に所属している状態で、1話エンドで神戸大助が加入という流れですね。

1話では、"アブラ"首長国の王子様が来日するのに合わせて、爆弾騒ぎと強盗事件が起きます。2つの事件は無関係だったのですが、強盗犯が逃亡の際に爆弾の仕掛けられたワゴン車に乗り込んでしまって厄介な状況になってしまいます。

この事件を、神戸大助が「金で解決していく」というストーリーでした。追跡用のスポーツカー(ACコブラ)をパレード中の王子様から購入したり、建物の被害を倍額補填したりと、大盤振る舞いをしながら捜査を展開して犯人を追い詰めて決着!といったところです。

奥が加藤春、手前が神戸大助 ©筒井康隆・新潮社/伊藤智彦・神戸財閥

2話以降は、地道な捜査をせずに金で解決しようとする神戸と、それに反抗しつつも振り回される加藤がコンビとなって事件捜査に入るのでしょう。

音楽&CGとストーリーのバランスが微妙

1話を見た感想を端的に表すと、なんだかバランスが変だなぁという感覚です。音楽・CGの美しさ、オシャレさに、キャラクターやストーリー展開が追い付いていないと思います。

破天荒?な神戸大助

原因の1点目は、神戸大助が「何するか分からない富豪キャラ」という期待に反して、「予想"内"の破天荒キャラに過ぎない」ことです。

金で王子様のスポーツカーを半ば強奪したり、金で被害補償を解決したり、金で警察上層部のシステムか何かを動かして信号機を操作したりと、やっていることが予想の範囲内ですし、規模が小さいです。

「そんなものを金で解決するのか(できるのか)!?」という驚きがありません

極めつけは「『勝鬨橋に追い込め』って指示を神戸が出し、橋を跳ね上げて爆弾車両を川に落とすという事件のオチ」です。

「勝鬨橋に爆弾を積んだ車を誘導」って段階で、「橋を跳ね上げて川に落とすんだろうな」というのは予想の本命です。その状態で「今までにない発想」+「資金力」で解決したなら良かったのですが、結果はフルチューンのスポーツカーで押して川に落とすだけでした。

確かに、上記したことを現実世界で実行したなら「破天荒・変人・イカれた奴」です。でも、小説・アニメ世界の富豪キャラとしては並以下です。

事件がショボい

1話の犯人となるカップルがおバカすぎたのも原因の1つだと思います。詳細は見ていただければ分かると思いますが、このカップルの犯行は杜撰すぎますし、メンタル的にも不安定です。

犯人のカップル自体はキャラが立っているんです。典型的なダメ男と、ダメンズ好き女キャラとして魅力的でした。女の方が「ヨーコ」という名前で、日笠陽子さんが演じられているという点も笑えました。

犯人のバカップル ©筒井康隆・新潮社/伊藤智彦・神戸財閥

ただ、そのせいで事件全体が「アホくさ過ぎる」って状況になっちゃったんですよね。

アホくさ過ぎる事件を、アニメ界の富豪基準で言えば平均以下程度の金遣いで解決させてしまっては「スゲー面白い!」とはなりません。

また、EDに入る直前に「今回の費用総額!」みたいな試算表が表示されるですが、13億円と大人しい額でした。もっと滅茶苦茶破壊して、100億くらい計上すれば良かったのではと思います。

蛇足ですが、こういう被害総額オチが「こち亀」に似てると感じましたね。

音楽とCGはオシャレ!…なのだが

ストーリーやキャラは上記した通りですが、音楽は超オシャレです。

音楽は菅野祐悟さんが担当しており、さすがといった高揚感がありました。OPソングも「フジテレビが金をかけたドラマ」って感じの耳に残る曲でしたね。

OPソングのアーティストは今のところシークレット扱いですが、ジャニーズの若手グループ「SixTONES」ではないかと囁かれています。(4/17追記_SixTONESで確定しました)

また、CGも美しかったです。疾走する自動車のCGは綺麗でした。

しかし、上記したようにストーリーやキャラが小さくまとまってしまった展開で、超オシャレな音楽と美しいCGを付加してしまったので、演出過剰に見えたんですよね。

「スゴイシーンだよ!ここ盛り上がるところだよ!」っていう音楽が鳴っているのに、話の内容がそうじゃないので、違和感が余計に増幅されちゃいました。

評価まとめ!

映像の美しさ★★★★CGは非常にキレイ
音楽★★★★OP・ED・BGM全て高品質
ストーリー展開驚きが無い
キャラクター★★加藤春はまずまず
熱血な宮野真守キャラは久々な感じ
オススメする?しない2話以降で印象が180度変わらない限りは…

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富豪刑事である神戸大助の境遇とか「何を考えているのか」って点がもう少し出てくると楽しくなるかもしれませんが、現状ではオススメしかねるアニメですね。

ただ、「宮野さんの熱血キャラが悪戦苦闘するのが大好き」という人にはオススメできます。

※本記事は2020年4月15日時点の情報に基づいて作成しております。最新情報はリンク先の各サイトにてご確認ください

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