声豚が一方的に『花江夏樹』を推す
今回は男性声優の花江夏樹さんについて、声豚が熱っぽく語っていきたいと思います。
現状、90年以降生まれの男性声優で、(色々な意味で)最も存在感のある方と言っても過言ではないでしょう。
今期(2020春期)もグレイプニルなどで主演を張っていますが、オススメはちょっと変化球的に「かくしごと」でしょうか。花江さんは得体の良く分からない漫画編集者「十丸院五月」とペット犬の「後藤ロク」で出演されています。一風変わった花江キャラを見るにはオススメの作品です。
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花江夏樹さんのプロフィール
基本情報
生年月日 | 1991年6月26日 |
出身都道府県 | 神奈川県 |
血液型 | B型 |
所属事務所 | アクロスエンタテインメント |
活動期間 | 2011~ |
愛称 | はなえくん ぱなえ |
活動範囲が異色
花江さんは声優活動にとどまらず、かなり異色な活動をされています。
有名な話ですが、デビュー前の2007年頃はニコニコ動画にて、「ハナゴエ」というアカウントで生主(生放送配信者)・歌い手をしていました。(タテマエ上は、花江夏樹とは無関係だそうです)
※残念ながら現在は削除されていて見れません…
この流れがあったからか、今はYoutubeチャンネルを解説してゲーム実況なんかも展開中。チャンネル登録者数150万という怪物級チャンネルです。
また、2015年からは、山寺宏一さんの後を継ぐ形で、テレ東の子供向け朝番組「おはスタ」でMCを担当されています。お子さんのいる家庭だと、「毎朝顔を見るMC」となっているケースもありそうですね。
声の特徴・傾向と出演情報
花江さんの声の高低は、男性声優の中では標準に近いように感じます。ラジオやYoutubeを聞いていると、地声は「微かに高め」あたりかもしれません。
特徴は「少し鼻にかかったような声」と言えばいいでしょうか。実際にどうやって発声しているのか気になる声優さんです。声質から来る優しい雰囲気と鼻声の特徴を活かして、少年~青年期の男子役を担当していることが多いですね。
花江さんの凄いところは、少し鼻にかかった声を残しつつ、激しい喜怒哀楽を表現できるところです。平常時の鼻声っぽいところから、違和感無しに号泣、恐慌、激怒、大笑い、闇落ち、叫び(必殺技等)、などに繋げられる上、それぞれが迫真的なんです。
以下では、花江夏樹さんの演じられたキャラクター&作品名を紹介しております。各タイトルのリンクはAmazonプライム・ビデオの該当作品ページ(有料含む)に繋がっています。
純真イイ奴な少年キャラクター
花江さんはデビュー当初から純真でイイ奴と言い切れるような少年役を多く担当されています。この系統に属するキャラクターは非常に多いので、オススメできるキャラ・作品を6つほどピックアップしました。
●加納慎一(アウトブレイク・カンパニー/2013秋)
●小湊春市(ダイヤのA/2013~)
●界塚伊奈帆(アルドノア・ゼロ/2014~2015)
●天久将馬(健全ロボ ダイミダラー/2014春)
●エラム(アルスラーン戦記/2015~2016)
●クウェンサー=バーボタージュ(ヘヴィーオブジェクト/2015~2016)
軽い気持ちで見れるという点では、ダイミダラー…ではなく、『アウトブレイク・カンパニー』がオススメです。ちなみにカメ吉が最初に花江さんを知ったのも同作です。主人公の加納慎一役ですね。
※ダイミダラーは視聴年齢制限アリの健全なロボットアニメです。花江さんの下ネタを楽しみたい方はぜひどうぞ。
加納慎一は引き籠りオタクなキャラクターで、異世界に放り込まれ、萌え要素に遭遇すると昂って暴走する感じの厄介オタ少年です。異世界と日本の親善外交のために、オタク文化普及大使みたいな仕事に就かされるというお話です。原作小説(完結済)も面白いですので、↓の絵柄が気に入った方はぜひ読んでみてください。
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上記したように、花江さんは声の感じが基本的には大人しい印象で、加えて感情表現が抜群に上手いです。そのため、「平常時は落ち着いた少年・青年だが、何らかのスイッチが入ったり、いざと言う時に熱くなれる」みたいなキャラクターを演じるとハマる感じです。
段々と増える苦悩キャラ・苦労人キャラ
2014年頃から、花江さんは苦悩キャラ・苦労人キャラを多く担当されるようになります。転機になったのは、おそらく「四月は君の嘘」と「東京喰種トーキョーグール」ですね。
花江さんが絶望したり苦悩する演技は、共感して視てるこっちまで胸が痛くなる感じで絶品です。それを世に知らしめたのが上記2作品だと思います。ここでは、カメ吉の好きな「花江苦悩・苦労キャラ」を紹介しますね。
●有馬公生(四月は君の嘘/2014~2015)
●金木研(東京喰種トーキョーグール/2014~2018)
●ビスケット・グリフォン(機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ/2015~2016)
●竈門炭治郎(鬼滅の刃/2019~)
●都村育人(ランウェイで笑って/2020冬)
最近よく言われる「花江夏樹は長男キャラが多い」に該当しやすいのがこのタイプですね。ビスケット、炭治郎、育人の3キャラは、「貧し目の家庭環境」「複数の弟妹がいる」「家族に楽をさせてやりたいと健気に頑張る長兄」という共通点があります。
ゴリ押ししたいは『四月は君の嘘』の有馬公生
花江さんの担当キャラクターとしてゴリ押ししたいのが、『四月は君の嘘』の主人公である有馬公生(ありま・こうせい)です。
※作品については別記事で紹介&レビューしていますので、こちらをどうぞ
⇒いまさら『四月は君の嘘』を布教したい
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有馬公生は、かなり過酷な状況に置かれる天才中学生ピアニストです。
公生は11歳の頃に、ピアノ英才教育を施した母親の死によって「自分の弾いている音が聴こえなくなる」というトラウマを負います。物語の前半でヒロインの宮園かをり、友人の澤部椿、渡良太の協力があってトラウマを克服したかと思ったら、後半では想いを寄せたヒロインが病に倒れます。
才能も情熱もあるのに、「自分がピアノを弾いて音楽を届けたい」と思う相手がことごとく不幸に遭うという境遇で、悩みが深いキャラクターと言えるでしょう。
この悩みの深さを花江さんが絶妙に上手く演じています。「もう無理だ」と絶望している感じとか、「ピアノの前に座るのが怖い」と恐怖しているような感じがリアルに伝わってくるので、胸が痛いことこの上ないです。
とくに、演奏会で音が聴こえなくなってパニックを起こし、真っ暗な控室でガクガク震えながら「音が聴こえない。誰か助けて」と泣いているシーンは迫真です。
迫真過ぎて、「誰か助けてやってくれよ!」と視聴者が祈らずにはいられない完成度です。ぜひ見て欲しいですね。
闇のあるキャラが増えつつ?
花澤香菜さんなどにも該当するのですが、天性の声質が善人ボイスの声優さんは、逆転的に「本性の分からない悪役キャラ・闇キャラ」に向いている傾向があります。花江さんもこれに該当しています。
善人ボイスで物騒なセリフを口にしたり、笑顔で悪事を遂行するような場面があると、「何だこの変な奴は!?」という異物感・恐怖感を強調でき、得体のしれないキャラクターに仕上がる。と言えば分かり易いでしょうか。花江さんの演じるキャラでは以下の3キャラが思い当たります。
●ミュトス(アクティヴレイド -機動強襲室第八係-/2016冬夏)
●新川恭二(ソードアートオンライン2期/2014夏秋)
●ユナ・D・海渡(カードキャプターさくら クリアカード編/2018冬春)
また、PS4のアクションゲーム『ニーア オートマタ』の9Sことヨルハ九号S型なんかも部分的にはこちらでしょうか。悪役とは言えないですが、ある種の闇を持っている魅力的なキャラクターです。興味のある方はプレイしてみてください。
まとめ
男性声優界で、ここまで存在感のある10年未満選手は他にいません。今後どこまで仕事の幅を広げていくのか楽しみです。(末恐ろしい感すらあります)
ただ、カメ吉としては、「苦悩する花江キャラ」がやっぱり好きなので、悩む青少年の役を今後もたくさん演じて欲しいですね。
※本記事は2020年6月7日時点の情報に基づいて作成しております。最新情報はリンク先の各サイトにてご確認ください
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