GoTo商店街事業はお得なのか?

賛否含めてGoToキャンペーンが報じられる中、4つの種別の中で最も存在感の希薄な「GoTo商店街」について、情報がチラホラ見えてきたので紹介します。

ちなみに、本事業も経産省(中小企業庁)が実施している真っ当な補助事業ですよ!

※お得に旅行ができる「GoToトラベル」については以下を参照ください

※お得に飲食&イベント参加できる「GoToEat、GoToEvent」については以下を参照ください

GoTo商店街事業とは

「GoTo商店街」は商店街とある通り、商店街を助ける名目の補助施策です。コロナで痛手を負った商店街にテコ入れしようという施策ですね。

なので、直接的に補助金を貰えるのは「商店街」となります。

消費者目線で言えば、「何か近所の商店街のイベントに有名人が!?」とか「福引の商品がメッチャ豪華に!?」といった可能性があります。(詳細は後述)

対象となる『商店街』とは

対象となる商店街は、資料によると以下のような集団です。

商店街とは…

小売業・サービス業等を営む者の店舗等が主体となって街区を形成しており(商店街、飲食店街、温泉組合、テナント会等)、構成する店舗の多くが中小企業者であり、定款等により代表者の定めがあり財産の管理等を適正に行うことができる者。

※GoTo商店街事業の事務局委託募集に関する資料より抜粋

要するに、皆さんのイメージする「ザ・商店街」というところは、ほぼ該当するかと思います。

その他、飲食店が連なっているエリアや、温泉組合など地域の観光組合などもOKのようです。雑居ビルや商業施設のテナント会・店舗会なども対象になりそう。

何を補助してくれるのか

イベント・キャンペーンなどに対して補助

商店街で実施する「イベント・キャンペーン・観光商品開発等」に対して、その実行経費の全部あるいは一部を負担してくれるようです。

※参考・抜粋:令和2年度「需要喚起キャンペーン事業(Go To 商店街事業)」に係る委託先の募集(企画競争)について

金額は300万円が上限で、あくまで経費負担です。300万円ポンと補助してもらい「この金で好きにやれ!」ということではありません。

300万円上限で負担してくれる経費

経費として想定されているのは以下の通り。

イベント経費に該当するもの

チラシ等の印刷・広報費、テント等のリース代、出演料(謝金)、その他イベント実施に必要な外注費(観光商品開発・製造、プロモーション素材開発等)

※GoTo商店街事業の事務局委託募集に関する資料より抜粋

備品購入費、一般管理費「経費の対象としないことを想定」という記載もありました。商店主の皆様は、この辺りはご注意くださいませ。

消費者が受けられる恩恵(の可能性)

消費者目線で恩恵を考えてみましょう。まず、「出演料」とあるので、有名人をイベントに呼ぶ費用などは負担してもらえそうです。

「今年は商店街の盆踊りに、お笑い芸人の〇〇が来た!」みたいなことが起きるかもしれません。

あとは、直接的に経費計上するのは難しいかもしれませんが、イベントコストが浮くので「余った予算で福引を豪華に!」といった流れが起きる可能性もあります。

「毎年、1等ですら1万円程度の商品だ」という近所の商店街の福引が「3等で選べる松坂牛セットだと!?」みたいなことが起きる!かもしれない…

※こういう松坂牛セットが3等だったら福引券を集めようと強く感じます(↓画像クリックでAmazon商品ページにジャンプ)
ちなみに私は見ているうちにポチリそうになったので、閲覧注意です。

募集枠の数や応募時期など

日本全国で1,000案件程度

GoTo商店街事業に計上された予算は、事務方の運営費用等も含めて約51億円で、補助金対象となるイベント実施数は日本全国で1,000件程度の模様です。

参考までの情報ですが、現在日本全国に市町村が約1700存在し、通常の「市」と政令市の「区」だけ抽出すると約850です。単純計算ですが市または区1つにつき1案件程度しか採用されなそうです。

なので、近隣でどこの商店街が採用されたのか注目しておくと、お得な状況に飛びつけるかもしれません。

募集開始時期&実施時期

商店街側からの参加希望受付は8月中旬実施時期は2020年度内(~2021年3月末マデ)を予定しているようです。

現在、事務局の運営委託先を経産省(中小企業庁)が募集&選定しているところです。委託先が決まり、詳細を詰めてから事業に参加する商店街の募集開始という流れになるのでしょう。

参考URL(事務局委託先の応募について)⇒ https://www.chusho.meti.go.jp/shogyo/shogyo/2020/200701goto.html

まとめ

事務局募集に関するQ&Aの資料などが公開(↑委託先応募のURLにあります)されていますが、細かいトコロは「ご提案ください」と、委託応募企業に検討をブン投げている状態です。

消費者の皆さんは、近隣で採用される商店街がないかなぁと期待しながらチェックしていると良いでしょう。

商店街や観光組合なんかに関わっており、コロナ後のイベントを検討している方は、採用されるように(&福引商品の強化を)頑張ってください。

関連のオススメ書籍

地域活性化に関する話題だったので、推薦書籍を1冊紹介します。

「地域の活性化を〇通とか〇報堂とか、東京の大企業に丸投げしても金吸い取られるだけだよ」といったことを解説している面白い本です。

地域再生の失敗学 (光文社新書-著:飯田泰之、他5名)
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「地方の経済をどげんかせんと!」という人は、ぜひご一読してください。経済本ですが、対談部分が多くて読みやすいですよ!

その他のオススメお得情報

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