欧州サッカー 19-20シーズンの中断状況(UCL,スペイン,イタリア,フランス編)

2020年5月4日

各国リーグの中断期間や、再開(あるいは中止)の検討状況についてリーグ毎にまとめています。贔屓のリーグがどんな状態かの確認に使ってください。

イングランド、ドイツ、ポルトガル、オランダ、ベルギーのリーグ情報については「欧州サッカー 19-20シーズンの中断状況(イングランド,ドイツ…etc編)」をご覧ください。

ちなみに、各国の新型コロナの感染拡大状況などについては外務省のホームページがまとまったデータを提供してくれていますので、一応紹介しておきます。
外務省「各国・地域における新型コロナウイルスの感染状況」

※本記事は2020/5/2時点のニュース等を参考に書いております

docomoユーザーならDAZN for docomoがオトク!

※ズラーっと書いているので、興味のあるところに目次からジャンプしてください!

UEFAのスタンスなど

各大会、各国リーグの話を始める前に、UEFAが現在の状況について、どういうスタンスを取っているかを紹介しておきます。

※以降、UEFAチャンピオンズリーグはUCL、ヨーロッパリーグはELと略します。

UEFA「時間をかけてでも19-20シーズンを終わらせろ」

UEFAは4月23日に、「2020-21シーズンの欧州大会の出場権に関するガイドライン」を承認しました。

このガイドラインは結構重要です。なぜなら、「このガイドラインに従わないと、来期のUCL/ELには出させねぇかもよ!」っていう意志表示だからです。

ガイドラインの重要ポイントは主に以下の3点です。

各国協会は19-20シーズンの残り試合を開催してキッチリ終わらせる努力をせよ
(※「時間をかけてでも」というニュアンスはあり)

国によっては難しいだろうから、その場合は協会が責任を持って、UCL/EL出場クラブを選定せよ

ただし、協会が責任を持って選んだとしても、UEFAが「ダメ」っていう権利はある

色々な意味で「さすがUEFA」なガイドラインです。

そんなわけで現在、各国協会やリーグ機構「国内事情やクラブ財政を鑑みた上で、どこまでガイドラインに準拠するか」に頭を悩ませています。

6月末で切れる契約をどうするか

もう1つ問題となっているのが、6月末契約切れ問題です。

欧州では選手と所属クラブの契約、あるいは選手のレンタル契約などの期間終了日を、6月末とすることが通例になっています。

例えば、久保建英選手のレアルからマジョルカへのレンタル契約も6月末までとなっています。今期でマンCとの契約が切れて、ボスマン移籍すると言われているダビド・シルバも、契約切れ放出となるのは6月末ですね。(契約期限が6末のため、自由移籍が可能なのは7月1日以降)

しかし、現状で残り試合を6月末までに消化するのは困難です。これでは、「再開したのはいいが、主力となっていたレンタル選手が契約期限でいなくなり、チーム崩壊だ!」なんて惨事が起きかねません。

この問題はFIFAもUEFAも認識していますので、「延長措置を講じる」とはしています。ただ、「言うは易し、行うは難し」です。

なぜなら、クラブと選手の契約は「雇用契約」なので、各国の労働・雇用関連の法律に従わないといけません。FIFAやUEFAが「6月末までの契約は8月末まで無料延長しろ」と指示したところで、「我が国の法律上、それはできません」と言われてしまえば、手も足も出ないのです。

この6月末契約問題も、今後片付けなくてはいけない難問と言えるでしょう。

UEFA主催大会🇪🇺

UEFAチャンピオンズリーグ

ラウンド16の4試合を残して中断

UCLはラウンド16の途中で中断しています。アトレティコライプツィヒアタランタパリ・サンジェルマンの4チームがラウンド8進出を決めましたが、残りの4カードの2ndレグが未完す。

具体的に止まっているのは以下4試合。(左側がホーム。数字は1stレグの得点)

・バイエルン 3-0 チェルシー
・バルセロナ 1-1 ナポリ
・マンC 2-1 レアルマドリー
・ユヴェントス 0-1 リヨン

ラウンド8以降は1試合方式に?

今後については、なんとか決勝まで開催する方向のようです。

ただ、試合数削減案も取り沙汰されており、「ラウンド16の残り4試合は開催してラウンド8進出チームを決定。ラウンド8以降でルールを変更して試合数を圧縮する」という意見が出ている模様です。

具体的にはラウンド8とラウンド4(準決勝)をホーム&アウェイ方式から、1試合方式にすることが検討されているようです。この場合、おそらく中立地での1発勝負方式になると思われます。

開催期間ですが、ひとまず8月中を想定しているようです。

UEFAヨーロッパリーグ

ラウンド16の1stレグの途中で中断

ELもUCLと似たような状況で止まっています。ラウンド16の1stレグ8試合の内6試合まで試合が完了しています。2ndレグはどのカードも未開催です。

1stレグから中断しているのは以下のスペイン勢対イタリア勢の2カード。感染被害の大きい2国ですから、再開の難易度も高そうですね。

・セビージャ – ローマ
・インテル – ヘタフェ

今後の方針はUCLと同じか

大まかな方向性はUCLと変わりません

ラウンド16の残り試合は実施して、ラウンド8進出チームを決める。その後のラウンド8,4の方式については検討中といった模様です。開催期間もUCLと同じく8月を予定しています。

参考:EURO2020

参考までにEURO2020についても紹介します。

EURO2020は1年延期が決定済み2021年夏に開催予定となっています。大会名称は「EURO2020」のまま変更しないことも決定されました。

ラ・リーガ(スペイン)🇪🇸

中断状況(残り11節)

ラ・リーガ1部は27節まで完了。11節を残した状態で中断されています。
順位表はこちらをご参考に

優勝争いはいつもの2チームで、1位バルセロナ(勝点58)2位レアルマドリー(56)

UCL権EL権争いが熾烈で、3位のセビージャ(47)から、ソシエダ(46)、ヘタフェ(46)、アトレティコ(45)、バレンシア(42)で争っている感じですね。ちなみに4位までがUCL権、5,6位がEL権ゲットです。

降格争いはエイバル(27)、セルタ(26)、マヨルカ(25)、レガネス(23)、エスパニョール(20)ですね。

再開見通し

ラ・リーガは、シーズンを途中終了させるのではなく、残りの11節を完結させる方針です。

再開時期は6月中旬を見込んでおり、そこから地獄の中2日スケジュールで爆走し、7月中のシーズン完結を目指すようです。

ちなみに、同国では外出禁止令が5月4日から緩和されますので、クラブ施設を利用した個人練習くらいは週明けから可能となります。

選手感染検査→個人練習→小グループ練習→全体練習→無観客試合と段階を経るプロセスで再開に漕ぎ着けようと模索している様子です。

セリエA(イタリア)🇮🇹

中断状況(残り12~13節)

セリエAは26節の途中で中断されています。残り12~13節ですね。
順位表はこちらをご参考に

優勝争いはユヴェントス(勝点63)とラツィオ(62)に絞られています。ラツィオの奮闘が素晴らしいので、なんとか再開して欲しい感があります。

以下、インテル(54)アタランタ(48)ローマ(45)ナポリ(39)と続いています。

上位4チームがUCL、5,6位チームがEL出場権ゲットですが、コッパイタリア優勝のEL権もあるため、7位のACミラン(36)もELには出られるかもしれません。

再開見通し

イタリアらしいと言うかなんというか、政府と協会・機構側で路線対立が起きています。

同国のスポーツ担当大臣や、保健衛生大臣はセリエAの再開に懸念を表していますが、セリエAの統括団体であるレガ・カルチョは強気に再開を目指しています。

5月1日には、セリエA全クラブ参加の電話会議を行い。「今シーズンの残り試合を完了させる」方向で合意したと、ある種の決意表明まで飛び出しました。

レガ・カルチョは5月末再開を目指しているそうですが、綱引きがまだまだ続きそうですね。

ちなみに、クラブ練習についてはエミリア・ロマーニャ州の4クラブ(ボローニャ,パルマ,SPAL,サッスオーロ)が5月4日から条件付きで解禁されるようです。

ボローニャ所属の冨安健洋選手には、健康に留意しつつ、試合に出られる体作りを期待したいですね。

リーグ・アン(フランス)🇲🇫

中断状況(残り10節)

リーグ・アンは28節がほぼ消化された状態で中断されました。
※28節はパリ対ストラスブールのみ未開催

シーズン打ち切り!

リーグ・アンは4月30日に、19-20シーズンの打ち切りを決定しました。消化試合数が違うため、最終順位は1試合当たりの勝ち点で決定されました。

打ち切りという英断には驚きましたが、さらに愕然としたのは、昇格&降格も実施するという点ですね。

優勝チーム、UCL/EL権、昇降格は以下の通りです。

優勝:パリ・サンジェルマン

UCL権:パリ・サンジェルマン、マルセイユ、レンヌ
EL権:リール、スタッド・ランス、ニース

降格:アミアン、トゥールーズ
昇格:ロリアン、RCランス(2部の1位&2位)

来シーズン(20-21)に関しては8月22日の開幕をひとまずの目処としています。リーグアン公式アカウントが最終順位をツイートしていますので参考までに。

蛇足トリビア:スタッド・ランスとRCランス

最後に、本筋とは全く関係ないトリビアを1つ紹介します。

EL権を獲得したスタッド・ランスと、来期昇格予定のRCランスは、「ランス」繋がりですが、ホームタウンの場所は違います

スタッド・ランス⇒パリ東の内陸県「マルヌ県のランス」がホームタウン

RCランス⇒ドーバー海峡に面した「パ=ド=カレー県のランス」がホームタウン

日本で言えば、「滋賀県の草津市」と「群馬県の草津町」みたいな関係ですね。


本記事では、UEFAの大会と、スペイン、イタリア、フランスの現状について紹介しました。

イングランド、ドイツ、ポルトガル、オランダ、ベルギーのリーグ情報については「欧州サッカー 19-20シーズンの中断状況(イングランド,ドイツ…etc編)」をご覧ください。