ブラウザ二刀流のススメ

2020年3月13日

突然ですが皆さんブラウザは何を使っていますか?「Chrome使ってるよ!」って人が多いでしょうか。一昔前はなんだかんだ言ってIE(Internet Explorer)が主流でしたが、最近は猫も杓子もChromeです。「IEでないと動作保証しねぇよ!」なんてホームページとか、アプリケーションも最近は少なくなっている印象ですね。

さて、今回は雑記的に、複数ブラウザを使う"ススメ"を書きます。とくに「家族でPCを共有してる」とか「パートナーに見られたくない趣味(Web閲覧履歴)がある」って人はぜひご一読ください。

便利だけど同期がクセモノのGoogle Chrome

私がメインで使っているのはChromeです。ただ、Chromeってグーグルアカウントによる同期機能が便利な反面、危険性もあるんですよね。

危険って言っても、「セキュリティ!情報漏洩!」とかそういうのじゃないですよ。ただ単純に人為的なミスで、他の人には見られたくない検索履歴や、ブックマークが同期によって表示されてしまって恥をかくって話です。

同期すると、こんな感じで他のPCで検索していたような履歴が出ちゃったりします。性癖と持病が丸分かりです。職場でこんなのが画面に出ちゃったら、顔から火が噴き出ますね(経験アリ)。

また、ここにアダルティな内容が表示されて、「彼女に見られた!」とかなったら大喧嘩です。「お前、何を見ていた? 吐け」って、下図のような状況になります。

ブラウザ二刀流のメリット!

そんな大惨事を防ぐためにオススメなのがブラウザ二刀流です。Chromeともう1つ他のブラウザを併用するってことですね。

では、ブラウザ二刀流のメリットを先に書きます。

  • 仕事用と私用で意識的な切り分けがしやすい
  • 同居人に見られたくない情報を別ブラウザに集めやすい
  • 履歴やCookieを躊躇なく消せる

私は、「仕事用はChrome! 私用はFirefox!」という区分けをしています。こうやって区分けして使っていると、そもそもブックマークの顔ぶれが2つで違ってきますから、自然と用途別にブラウザを使い分ける癖ができるんですね。

仕事でネット銀行にアクセスする時はChromeを起動しますし、会社のシステムに繋ぐ時もChromeです。それらのURLもChromeのブックマークにしか登録していません。そうやってると、仕事モードの時は自然とChromeを起動するようになるんですね。

逆に、アマゾンでいかがわしい商品をチェックしたり、いかがわしい動画を見たり、いかがわしい記事を検索する時はFirefoxです。いかがわしいURLのブックマークはFirefoxにしか登録していませんから、いかがわしい(何回言うねん!)ネットサーフィンをしたい時は自然とFirefoxを起動することになります。そうやって癖がつくんです。

加えて、マイナー目のブラウザに「見られたくない情報」を集めておけば、家族や同居人に見つかって喧嘩になったり、怒られたりという可能性は激減します。

いざと言う時に履歴やCookieを全削除するのも気楽です。仕事系のログイン情報とか、残したい履歴があると削除に躊躇しますが、そういうのが無いなら決断しやすいですね。

Firefoxて何なん?

メインでChromeを使っている人が多いと思うので、今回は私も使っているFirefoxを2つ目のブラウザとして紹介します。「Firefoxって何ぞ?」って人もいるかもしれないので、先にちょこっと説明しておきますね。

Firefoxはmozillaというアメリカの企業が開発しているWebブラウザです。IEとかChromeと同じく、ネットサーフィンするためのアプリケーションの一種ですね。基本的な機能は揃っており、表示スピードの面も問題ないブラウザです。

ブラウザのシェア的にはChromeやIEから大きく離された3番手くらいのイメージですね。ひょっとしたら不評で有名なEdgeより下かもしれません。タブ機能が目新しかった2005年頃はもうちょっと勢いがあったんですが、IEにタブ機能が追加され、Chromeが登場して以降、存在感は右肩下がりなブラウザかもしれません。(それゆえ、情報を隠すにはもってこいと言える)

「気になった! インストールしてみよう!」って人はコチラをクリックください(新しいタブでリンク先を開きます)。
※詳しい手順は公式のインストール手順を参照

Firefoxのオススメ機能 “履歴を一切記憶させない"

ここで、私の『Firefoxオススメ情報隠蔽術』を紹介します。簡単に言っちゃえば、「いかがわしいサイトを見た痕跡を自動で消してくれる設定をしよう!」って話です。世のお父さんたち、思春期の男子、彼氏に腐女子趣味を秘密にしている女子、etcはぜひ参考にしてください!

私が2個目のブラウザにFirefoxを推す理由がこの「履歴の自動削除機能」です。Firefoxを閉じるタイミングで、履歴とかCookieを全部消してくれるって機能が割と簡単に設定可能です。

以下ザックリと手順を紹介!(このスクショはVer70.0.1で撮影したものです)

まず、右上の『三』みたいなアイコンをクリックして、『オプション』を選びます。

そして、『プライバシーとセキュリティ』をクリックし、『履歴』という項目を探して、ドロップダウンリストから『履歴を一切記憶させない』を選択してください。選択すると、おそらくアプリ再起動を促されると思いますので、画面の指示に従って再起動してください。

これで設定完了です!簡単でしょ!

ただし、ブックマークはウインドウを閉じても残っちゃうので、完全防備を心がけるのであればブックマークは別の所に保管しましょう。

「珠玉のいかがわしいサイトのURLリストをどこに保管すれば…」って思う人は、googleドライブの中にリンク集のテキストでも置いておけばいいかもしれません。

あとは、デスクトップのショートカットも消しておけば、概ねバレることは無いでしょう!

スタートメニューからも消したい!

さらに万全を期すのであれば、スタートメニューからも削除して、Firefoxの痕跡を消しましょう。スタートメニューから特定のアプリを消したい時の手順を説明します。

スタートメニューってのは下の画像ですね。タスクバーの左下の窓マークをクリックすると出てくるクセモノです。ここから特定のアプリを消していきます。今回はFirefoxを消します。

このメニュー、リストの基になっているフォルダーがあるんですね。下記フォルダがそれです。

[box class="blue_box"]ローカルディスク(C:)>ProgramData>Microsoft>Windows>Start Menu(スタートメニュー)>プログラム(Programs)[/box]

エクスプローラーでPCから順々に上記のフォルダを開いていってください。ただし、『ProgramData』は隠しフォルダになっていますので、隠しフォルダの表示設定を忘れずに!(手順が分からない人は本ページの下方参照)

『プログラム』のフォルダを開くと、下記のようにショートカットが一杯入っているのが見えるハズです。ここがスタートメニューのリンクを格納しているフォルダです。こっからショートカットのファイルを消すと、スタートメニューからも該当アプリが消えます。

ここまでやれば、同居人にみつかる可能性はかなり低くなると思いますね!

「おいおい、デスクトップのショートカットも、スタートメニューも無いのに、どうやって起動すりゃいいの?」っていう点に関しては、タスクバーの検索ボックスから呼び出すのがラクチンですね。私の場合「f」だけ打ち込んだら検索に引っかかるので、表示されたらエンターキーで起動します。

まとめ

ノビノビと好きなサイトを巡って、証拠を残さないためにはFirefoxがオススメです!(たぶん、Chromeでもアドオンを使えばできると思いますがね…)

最後に、証拠隠滅の際は、このページを見たという閲覧履歴を消すのも忘れずに!

おまけ:隠しフォルダの表示方法

隠しフォルダの表示方法を紹介します。まず、どこのフォルダでもいいのでエクスプローラーを開いてください。

エクスプローラーを開いたら、リボンから『表示』をクリックしてメニューを切り換え、その中の『隠しファイル』という箇所のチェックボックスをONにしてください。

これで、隠しフォルダが表示されます。隠しフォルダは気にならないのであれば、そのままでもいいです。気になるのであれば、目的の作業が終わった後に、チェックボックスを再度OFFにするとよいでしょう。