アズレンがアニメに向かない理由

2020年4月27日

さて、今回はアズールレーンです。ちょっとひとこと物申したい感が出たので書きました!

ちなみに、先に言っておきますが、私はアズレンのゲームプレイヤーではないです。(友人がプレイしているのを見たことはあるという程度です)

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アズールレーン(略称アズレン)って何

アズレンはソシャゲから始まったコンテンツです。ゲームが流行⇒アニメ化という流れですね。グランブルーファンタジーなんかと同じ方式ですな。

第1次~第2次大戦期の軍艦をモチーフにした女性キャラクターが多数登場し、パーティ(艦隊)を組んで、敵を倒していくようなゲームです。ゲーム画面の見た目的にはシューティングゲームに分類されるのかなぁ。

※画像はイメージです

で、アニメ業界の動向に詳しい人には言わずもがなですが、「艦これ」のパクリ(オマージュ?)です。

艦これに飽きてきたユーザーを取り込むためか、開発者が変えたかっただけなのかは知りませんが、ゲームシステムはかなり変えてきているので、「丸パクリ!」とは言えないです。先行者であった艦これをよく研究して出しているなぁと感心するレベルです。

でも、「国内メーカーなら賠償問題、あるいは発禁になってただろうなぁ」と思うレベルで絵面とかコンセプトが似ているのも事実だと思いますね。(※アズレンを開発したのは中国のメーカーです)

動き始めると違和感のある艤装

さて本題に入ります。アニメ版の1話を見た感想です。

まず最初に言いたいのは、戦闘シーンがなーんか微妙ってことなんですよね。映像はキレイなんですよ。動きもありますし、カメラワークも凝っているなぁと思うんです。

ただ、武装とか攻撃行動が絶望的にチャチに見えるんですよね。

本来、戦艦の大砲とか機関銃とか魚雷、あるいは空母艦載の戦闘機やら爆撃機の攻撃って、「人間に直撃したら、一撃で原型ごと吹っ飛ぶレベル」じゃないですか。

現代のアメリカの軍艦に装備されているハープーンミサイルなんて、直撃したら大型艦でも一撃で沈むレベルです。リアルな現代兵器ってオーバーキルなんですよね。

でも、このアニメじゃ、「萌え擬人化したキャラが戦闘をする」っていう描写をせねばならない都合上、威力を抑えないと話になりません。威力をリアルベースで作ったら「IS〇Sがアップしていたような処刑グロ動画が、萌えアニメでガンガン写される」ってことになりかねないですからね。

しかし、そうやって武装の威力を落としてしまうと、モチーフが攻撃力の振り切れた現代兵器である分ギャップがありすぎてチャチに見えちゃうんですよね。

銃やミサイルは一発食らえば死ぬから怖いのであり、ある種カッコイイと思うんです。が、その威力が無くなってしまうと、正直言って、「水鉄砲」と変わらないんですよね。ドラゴンボールでラディッツにライフルぶっ放したけど効かなくて反撃されて死んだ、戦闘力5のゴミオッサンと変わらんとも言えます。

このバトルが何らかの「スポーツです!」みたいなタテマエがあるならいいですよ。極論、「競女!!!!!!!!」みたいな世界観でスポーツ的なバトルしているとか、「ガンゲイルオンライン」みたいにオンラインゲーっていう設定ならアリだと思います。

でもこれ、人類の存亡がかかってる話なんですよね。「これで負けたら、人類の海上交易は終わる」って世界なんですよ。そんな世界で水鉄砲バトルを見せられたら、「何これ?やる気あるのこいつら?状況分かってんの?」ってツッコミしたくなります。

劇中ではリアルサイズの空母も描かれていて、それが擬人化キャラの装備に物質変換されるようなギミックになっているんですけど、「装備変換して弱体化するなら、そのまま兵器使えよ」ってなとこです。

小型艦キャラの戦術的必要性が皆無

あと、大型艦キャラがスピーディに動いてしまうため、正直「小型艦キャラが要らない」って状況になってるんですよね。

現実の世界では艦のサイズによって機動性は違いますし、ゲームでは維持コストとかがあるでしょうから、色々な艦に存在意義があるんです。

しかし、このアニメでは米国の史実空母を模した「エンタープライズさん」が、メチャメチャ高速に動くワケですよ。幼女キャラで描かれている小型艦キャラ達と、スピード感もダイナミックさも段違いな描かれ方しているんです。バイオライダー並に「もう全部あいつ一人でいいんじゃないかな」感が酷い。

ちなみに私は、「え、これモチーフはひょっとして、現代原子力空母のエンタープライズなの?」って思いましたが、一応第2次大戦期のアメリカ空母の方がモチーフだそうです。

↓は現実のエンタープライズさん

百歩譲って「エンタープライズさんは予算がかかるので・・・」っていう世界設定だったとしても、「では、他の小型艦幼女を全員リストラして、エンタープライズを2隻(2人?)にすればよかろう」っていうのが通ってしまうと思いますね。

それとも、生まれた段階で才能限界のある競走馬的生命体なんですかね。「ディープインパクトを2頭作れるならやっているよ!」っていう理屈なんでしょうか。

加えて、「小型艦キャラ=幼女キャラ」というキャラ作りをしているので、どうしても「あどけない少女ゆえ、割り切って相手を攻撃できない」ってシーンがあるんです。でも、この世界観でそれをやっちゃオシマイなんですよね。「こいつら何がどういう経緯で、こんな装備背負って戦っているのか皆目わからん」って違和感ばかり強めてしまって、没入感を損なっているんじゃないですかね。

日本艦が敵!?

もう1つ話題になっているのは「日本艦が敵側」ということです。

この作品の世界には、ユニオン、ロイヤル、鉄血、重桜という4つの勢力があり、それぞれモチーフとなっているのはアメリカ、イギリス、ドイツ、日本です。この中で、今回のアニメではユニオンとロイヤルが味方側、鉄血と重桜が敵側になっています。(あくまで1話段階の話ね)

これに反感を持つのは日本人としては致し方ないでしょうね。「戦勝国史観100%かよ!」ってな話です。ただ、アズールレーンの開発元が中国ですから、中国共産党の検閲対策とか考えると、政治的に仕方ないかと私は感じています。もちろん「そんなアニメを放映すんじゃねぇよ!」って意見も1つの正論だと思いますよ。

あと、日本艦は「ケモナーキャラ」ばっかりなんですが、この辺も「獣化することで日本を落としてるんだろ」的な意見があるようです。こちらに関しては色々考察もあるので、興味のある方は検索してみてください。

蛇足ですが、今期開始アニメ「旗揚!けものみち」の主人公にとって、アズレンの日本艦ケモミミキャラはアリなんでしょうか、ナシなんでしょうか、気になりますね。

評価まとめ!

絵や動きのキレイさ★★★★絵は綺麗。戦闘シーンも滑らかで美しい。
音楽★★★May’nのオープニングは良かった
ストーリー展開何がしたいのか意味不明
軍艦知識ない人とか、ゲーム未プレイの人は完全に置いてけぼり
キャラクター1話にキャラを一気に出し過ぎ
エンタープライズさんが強いっていう印象しか残らない
継続視聴する?しないあらすじだけ放映終了頃にネタバレサイトで確認する
オススメする?しない「ゲームキャラが動いてるワホーイ!」っていう人以外は楽しめなさそう

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軍艦モチーフの艤装少女って、ゲームの静止立ち絵では違和感ないんですが、アニメにすると一気にチャチさが際立つように思います。

水上をスイーっと走っている姿がなんだかシュールなんですよね。艦これアニメについても同じような印象だったので、「擬人化軍艦」がそもそもアニメに向いてないんじゃないかと感じました。

※本記事は2020年4月15日時点の情報に基づいて作成しております。最新情報はリンク先の各サイトにてご確認ください

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